流転3

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基地に帰投すると、昼を回っていた。 腹減ったぜ。 格納庫へ駐機させる、キャル操縦士殿。 車庫入れも鮮やか。 俺、車庫入れ苦手なんだわ。 したら、キャル操縦士殿が言う訳よ。 「車庫入れは、一度に車を入れる必要は無いからね。  理想は2回かな。  お尻を中側まで入れたら切り返す訳。  入れてる最中だから、前を横切る車両も出ないでしょ。  一度入れてしまったら、前を横切る車両が現れたりしてね。  それで焦る人も居る訳さ」 そんな事を告げる、キャル操縦士。 俺がボソリと、「車庫入れかぁ…苦手なんだよね」ったのが聞こえたみたい。 アドバイス…アザス! 駐機して外へ。 いくら広めの車内でも密閉空間。 外に出た開放感は、半端ない。 んっ~っと、伸び。 気持ち良いねぇ。 ただ、青筋浮かせた軍曹殿が、居なけりゃな。 しかし…何で機嫌が悪いんだ? 軍曹殿? 「キャリヌ曹長殿!」 あ~っ、ウッセイなぁ。 いきなり、怒鳴るしぃ。 「何やら、リュシュに操縦させたり、砲を撃たせたとか?  儂は、{搭乗させて下され}とは申しました。  ですが、模擬戦までやらせるのは…  ちと、遣り過ぎでは?」 怒ってる、怒ってるぅ~ キャァー、こ・わ・い(棒読み) 「グレッグ」 「何ですかな?」 曹長、ニヤリ。 「上長からの直命ならばいざしらずだ。  戦車内では車長が法。  厳然たる事実じゃ。  ぬしに苦情を言われる謂われはないが…  如何じゃな?  んっ?」 軍曹、絶句。 ふぅ、役者が違うってな。 ホーント、爺ちゃんみてぇ。 軍曹たん、轟沈。 だけど… ガプヌート曹長、参上! また、面倒そうな、よ・か・ん☆ 俺、行って良いっすかね? 腹、減ったんすが… ダメかなぁ?
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