流転3

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ツカツカと近寄るガプヌート曹長。 キャリヌ曹長殿へのクレイムか? 巻き込まれ無い内に… おや? キャリヌ曹長をスルー? 何処へ… 「ぬしが、あの砲撃士なのであろ?」 えっ、俺? あまりの事に、軍曹とキャリヌ曹長を見る、俺。 しかし、面白がって傍観するんだよ、2人共。 俺に、何の用さ。 すると、ガプヌート曹長が告げる。 「おぬしは、砲撃士になる為に生まれた様な男じゃな。  どうじゃ、砲撃士になってみんか?」 は…いっ? いきなり、何を言い出すの、この爺? 「お断りします」 一言☆ 「は、あぁっ?  何故じゃ?  ぬしなら、一流の砲撃士になれるぞっ!  あれだけの腕がありながら、勿体ない!」 言い迫る、爺。 爺に迫られる趣味は、御座いません。 「ガプヌート曹長殿。  困りますなぁ。  コヤツはツアー客。  一般人で御座いますぞ!  勝手にスカウトなどされては、困りますな」 軍曹が、困り顔にて告げる。 「なればこそじゃっ!  ツアーが終われば、出逢う可能性も無くなろうものよ。  ならばっ!  口説くなら、今じゃてのぅ」 いや、爺になんか、口説かれるのは、い~やぁ~ 「ガプヌート!  大概にせぬかっ!  相手は学生ぞっ!」 キャリヌ曹長が怒鳴る。 「しかしじゃなっ!」 続け様とするが… 「ガプヌート曹長。  ツアー客に迷惑を掛けるのは、感心出来ませんわね。  それに彼は、基地司令官殿の客分扱いでしてよ。  程々にして下さいませな」 お姉さま、登場! 迫られるなら、此方の方に…ゲフン、ゲフン。 「それに、彼は今から会食ですの。  彼をお待ちになられている方も居られますので」 あっ、大佐かな? 美女同伴の会食…良いですねぇ~ ウエルカムです。 行きましょう、直ぐ、行きましょう! 超ローテンションからハイテンションへと変わる、俺。 ったりまえさぁあね。 美女と爺。 どちらかを取るとしたら、そら、美女でしょうよ。
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