4023人が本棚に入れています
本棚に追加
/755ページ
悔しそうな、ガプヌート曹長。
呆れ顔のグレッグ軍曹。
思案顔だが、ニヤケ顔のキャリヌ曹長。
俺は、キャリヌ曹長の悪戯っ子の様な眼差しが気になったが…
美女との会食には勝てまてん。
それに…
二の腕には膨らみが…
ゲフン、ゲフン!!
腕組みでつね、分かってましたとも…
俺…ハーイッテェ~ン、ショォ~ン!
ルンルンでの移動。
昨日の振る舞い酒のせいか、兵士達からの厳しい視線は無い。
今日も晴天、カラッパレ。
う~ん、清々しくて、良い気分。
今回は、ちゃんと道程を認識してましたよ。
ほっへぇ~
基地の中に住宅街!?
いや、官舎っうヤツかな?
まぁ、尉官や佐官にも家族は居る訳で…
そんな者達用なのかな、かな?
途中でゲートと検問はあった。
つまり、昨日の商店街と、同じ扱いなのだろう。
基地内には違いないが、軍事施設とは分けてある感じだ。
恐らく、此方側へ入るにも、検問はあるのだろう。
違いは、小さな子が走り回っていたり、主婦がいること…
うん、住宅街。
所々には店舗が存在。
小洒落たカフェでは、おば様方が談笑しながら、お茶している。
うん。
昨夜の佐官用レストランでは無い様だ。
そして…
お姉さまに連れられて入ったのは、お屋敷?
「あのぉ~
此処は誰かのお屋敷ですか?」
誰と会わす気なのさ?
少し警戒。
「ふふっ。
此処は迎賓館ね。
もっとも、此方側は裏口よ。
入り口に検閲所があったでしょ。
迎賓館の玄関は基地の外なの。
だからね」
まぁ、外に面した方にも、検閲所はあるそうだが…
しかし…迎賓館ねぇ。
なんで俺、そんな所へ連れて行かれてんの?
いくら鈍い俺でも、流石に変だと…
けど…二の腕に意識の90%は集中です。
見よ、この集中力!
なんか…すんまそん…
最初のコメントを投稿しよう!