流転3

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悔しそうな、ガプヌート曹長。 呆れ顔のグレッグ軍曹。 思案顔だが、ニヤケ顔のキャリヌ曹長。 俺は、キャリヌ曹長の悪戯っ子の様な眼差しが気になったが… 美女との会食には勝てまてん。 それに… 二の腕には膨らみが… ゲフン、ゲフン!! 腕組みでつね、分かってましたとも… 俺…ハーイッテェ~ン、ショォ~ン! ルンルンでの移動。 昨日の振る舞い酒のせいか、兵士達からの厳しい視線は無い。 今日も晴天、カラッパレ。 う~ん、清々しくて、良い気分。 今回は、ちゃんと道程を認識してましたよ。 ほっへぇ~ 基地の中に住宅街!? いや、官舎っうヤツかな? まぁ、尉官や佐官にも家族は居る訳で… そんな者達用なのかな、かな? 途中でゲートと検問はあった。 つまり、昨日の商店街と、同じ扱いなのだろう。 基地内には違いないが、軍事施設とは分けてある感じだ。 恐らく、此方側へ入るにも、検問はあるのだろう。 違いは、小さな子が走り回っていたり、主婦がいること… うん、住宅街。 所々には店舗が存在。 小洒落たカフェでは、おば様方が談笑しながら、お茶している。 うん。 昨夜の佐官用レストランでは無い様だ。 そして… お姉さまに連れられて入ったのは、お屋敷? 「あのぉ~  此処は誰かのお屋敷ですか?」 誰と会わす気なのさ? 少し警戒。 「ふふっ。  此処は迎賓館ね。  もっとも、此方側は裏口よ。  入り口に検閲所があったでしょ。  迎賓館の玄関は基地の外なの。  だからね」 まぁ、外に面した方にも、検閲所はあるそうだが… しかし…迎賓館ねぇ。 なんで俺、そんな所へ連れて行かれてんの? いくら鈍い俺でも、流石に変だと… けど…二の腕に意識の90%は集中です。 見よ、この集中力! なんか…すんまそん…
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