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まぁ…腕なんか組んでる訳で…
お姉さまの体が、小刻みに震えているのがね。
脅えてる?
いや…
顔も蒼いが…
これは、緊張かな?
ほーんと…
誰と会わせるつもりなんだろね。
「ロンザさん」
「何かしら?」
ニッコリ対応。
余裕はあるようだな。
「どんな人との会食なんです?
大佐だけじゃないんでしょ?」
「なんで、そう思うのかしら?」
立ち止まって、俺の顔を見て告げる、ロンザお姉さま。
俺は溜め息を吐いて告げる。
流石に、分かるて~のっ!
「迎賓館での会食って…
ツアー客に対する扱いじゃ無いですよね。
それにロンザさん。
さっきから緊張してますよ。
昨日、大佐との会食では、そんな事無かったですよね」
俺が告げると…
俺を、マジマジと見詰める、お姉さま。
いや、照れますがな。
「ふぅ。
敵わないわねぇ。
ただ、私も高貴な方としか聞いてないのよ。
軍関係者らしいのだけれど…
アナタとの会食を、申し入れて来られたらしいの。
全く…訳が分からないわ」
ふぅ~ん。
お姉さまにも分からないと…
何者なんだろーねぇ。
俺に、この国の知り合いはいない。
それを考えると…
誰かが情報をリークしたんだろう。
一体、誰が…
どのみち会って話をするだろう。
なら、会えば分かるさ。
割り切って考える事にする。
まぁ、正直、腹減った。
我慢、もうでけん。
どんなヤツでも構わんから、兎に角飯にしたい。
調子に乗って、全力で暴れたかんなぁ~
地球割りは止められたが…
何時かチャレンジしたいものである。
さて、迎賓館へ入ると…
執事がエスコートにお出迎え。
執事って…
食堂へ入ると…
リアルメイドが…
何時の時代だ、この館?
案内されて席へ。
椅子はメイドさんが、スッと引く。
座るタイミングで定位置へ。
目の前には、沢山のナイフとフォーク。
フィンガーボールまでセッティング。
この水を、誤って飲んだっー笑い話も。
そんなんしたら、恥ずかしくて死ねるわ。
手洗い水を飲むってよ。
とんだユーモアがあるヤツが、居たもんだ。
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