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それで始まる会食。
最初に食前酒。
度数高いなぁ、もぅ!
仄かな甘味と酸味、そして爽やかな後味。
それでいて、カァァっと、胃が燃え上がるような…
するとな。
胃が急速に活性化。
むぅわぁっ!?
は、腹が…腹減ったぁん。
これって、食前酒効果ってヤツなの?
バカなの?
ただでさえ腹減ってヒモジい感じなのに…更に空腹感増すなよっ!
その後でな前菜。
チマチマと可愛い料理でつ。
余計に、腹は減る、減る、堪りません。
話し所じゃ、無いってばよぉ~
「………
リュシュ君…
なんで、そんなにお腹空かせているの?」
ごもっともな、ご質問で。
「ちょっと全力で動いたんで、その反動かと…
兵士達の食堂が、何故あの形式なのか…
分かった気分ですよ」
いや、マジで!
腹減ってる所へ、チマチマと小出しの料理。
俺に、一気に食わせろっ!
そんなん言いたい。
確かに美味い。
美味いし、空腹感を増す演出と言う意味では、間違いではない。
無いが…
15種類の前菜。
全て、一口サイズ。
口に入れたら、美味いが直ぐに消える。
喰い足りん!
待ち切れない俺だけ、スープへ進み…
即完食。
魚はフリッター。
少しは…
だが、アッと言う間に空に。
そして、肉料理!
これだよ、コレっ!
厚さ15センチの、特大ステーキ君。
フォークで押さえ、ナイフで切る。
ソースも絶妙だが、肉が旨いっ!
絶品だ!
夢中で喰っちまったぜ!
おかげで、人心地ついた。
これで、話し位はな。
「見事な食べっぷりじゃな。
列車の時とは、えらい違いじゃて」
呆れる爺さん。
「そりゃ、消費したカロリーが違いますから。
今日は久々に、良い運動しましたから」
俺、ニッコリ。
えっ?
あれを運動で済ますのか?ってか?
いや、運動でしょ。
何か?
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