流転3

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それで始まる会食。 最初に食前酒。 度数高いなぁ、もぅ! 仄かな甘味と酸味、そして爽やかな後味。 それでいて、カァァっと、胃が燃え上がるような… するとな。 胃が急速に活性化。 むぅわぁっ!? は、腹が…腹減ったぁん。 これって、食前酒効果ってヤツなの? バカなの? ただでさえ腹減ってヒモジい感じなのに…更に空腹感増すなよっ! その後でな前菜。 チマチマと可愛い料理でつ。 余計に、腹は減る、減る、堪りません。 話し所じゃ、無いってばよぉ~ 「………  リュシュ君…  なんで、そんなにお腹空かせているの?」 ごもっともな、ご質問で。 「ちょっと全力で動いたんで、その反動かと…  兵士達の食堂が、何故あの形式なのか…  分かった気分ですよ」 いや、マジで! 腹減ってる所へ、チマチマと小出しの料理。 俺に、一気に食わせろっ! そんなん言いたい。 確かに美味い。 美味いし、空腹感を増す演出と言う意味では、間違いではない。 無いが… 15種類の前菜。 全て、一口サイズ。 口に入れたら、美味いが直ぐに消える。 喰い足りん! 待ち切れない俺だけ、スープへ進み… 即完食。 魚はフリッター。 少しは… だが、アッと言う間に空に。 そして、肉料理! これだよ、コレっ! 厚さ15センチの、特大ステーキ君。 フォークで押さえ、ナイフで切る。 ソースも絶妙だが、肉が旨いっ! 絶品だ! 夢中で喰っちまったぜ! おかげで、人心地ついた。 これで、話し位はな。 「見事な食べっぷりじゃな。  列車の時とは、えらい違いじゃて」 呆れる爺さん。 「そりゃ、消費したカロリーが違いますから。  今日は久々に、良い運動しましたから」 俺、ニッコリ。 えっ? あれを運動で済ますのか?ってか? いや、運動でしょ。 何か?
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