流転3

46/102

4023人が本棚に入れています
本棚に追加
/755ページ
爺さん、何故か絶句。 って… あれ? そういえば… 「爺さんって…  軍曹からの報告を受けてたんだっけか?」 頷く、爺さん。 「報告内容が事実としてじゃ。  あれだけの事を、運動と言われてものぅ」 いや、呆れ顔で言わんで下さいや。 そんなん思いながら…俺、ポーカーフェイス。 額に冷や汗? 何の事ざましょ? 「そうそう。  そう言えば…  今日はリュシュ君、演習場に出たんだったわよね」 思い出したように、お姉さま。 なんざんしょ? 「ええ?」 戸惑いながら告げる、俺。 ほーんと、何だろ? 「大丈夫だったの?」 「へっ?」 いや、マジで何? 「演習場で、災害規模の竜巻が発生したり、巨大爆発があったって…  事務仕事してたら地が揺れたでしょ。  驚いたわよ!」 俺………冷や汗、タラリ。 「へ、へぇ~  そんな事…あったんですねぇ」 えっ! 惚けるのかってか? 勿論ですともっ! けど… そんな俺を見て、吹き出す、大佐と爺さん。 あーっとぉ! もしかして… お2人はご存知で? 含み笑いで、大佐が仰る。 「リュ~シュ~君っ♪  私も報告は受けてますからね。  と、言うかぁ…  基地の執務室にあるモニターで、ライブ映像を見てたからねっ☆」 うっわぁ~ 見てたのね、あれ。 誤魔化しは無理…っすよね。 お姉さま、キョトン。 「少尉。  あれは、この青年のせいなじゃよ」 告げられ、首を傾げる、お姉さま。 意味が理解出来ないらしい。 いや、理解しなくて良いから、マジで! そんな、お姉さまへ大佐が、懇切丁寧に説明。 いや、マジでしなくて良いから! 「すると…  リュシュ君が音速移動したから、竜巻が発生したと?」 意味不明な事を聞かされた感じで尋ねている。 ですよ、ねぇ。 っか… やんちゃ坊主を見るような感じで、俺を見ながら告げる大佐。 酷す!
/755ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4023人が本棚に入れています
本棚に追加