流転3

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お姉さまは、理解出来ないと言うより、からかわれていると思ったようだ。 軽く不機嫌。 まぁ… 人には普通、行う事は出来ないからなぁ、あれ。 大佐も、お姉さまが勘違いした事に気付いた様だ。 苦笑すると… 控えていた執事を見て頷く。 なんぞ? 「{百聞は一見に如かず}よ。  嘘じゃ無いことは、これを見れば分かるから」 何を…ですかな? 画像は、俺が更衣室から帰った所から始まる。 ハンガーの防犯カメラの映像か、これ? 対ショックスーツを纏う俺。 機乗前にて、フードとフェイスは外している。 顔が丸見えだね。 機乗直前に、頭部を覆い隠しての搭乗。 アタックスーツを纏い、地に立つ。 「へぇ~  似合ってるじゃない」 有り難いお言葉… アザス! そして、リジェクターへ乗り込み… 場面は、リジェクターから降りた所から切り替わる。 先程は、ハンガーの防犯カメラ。 そのため、音声は無かったのだが… 『良し、上げてくれ』 『ラジャ』 映像が、上から俺を取る形へ。 『旧式とは言え…  素人と戦わせるなんて…  大丈夫なんですかね?』 パイロットが心配そうだ。 『アタックスーツを纏っておるからな。  それにアヤツは、儂を含む武術教官を手玉に取った手練れ。  コレくらいせんと、満足しまいよ』 軍曹…分かってるぅw 『んっ?  キャツ…  リュシュが消えよった…うぉっ!』 『なっ!  くっ!  一体!』 慌てるようなパイロットの声。 翻弄されるリジェクター。 地上を移す映像が、乱れまくる。 ようやく、リジェクターが制御できたようだ。 『一体…何が起こったのだ?』 軍曹が不思議がる。 地上では、用意したゴーレムの残骸… いや、地形が変わってしまっている。 『なっ!  何が起こったのだっ!』 離れた場所の俺を、カメラが捉える。 アタックスーツからビーコンが放たれ、それを追う様になっていたようだ。 そして、俺が消え… また、衝撃がっ! その直後、頭を掻き掻き思案する俺。 のんびり歩き出し… ジャグリングゥ☆ 『あ、呆れたヤツだ…』 『先程の原因は…』 『うむ、おそらくは…  アヤツ、リュシュのせいであろうな』
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