流転3

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映し出された、ジョルド。 バトルポッド? いや、ジョルドの脇にあるのが、それだろう。 踝、位の高さしか無い小人君。 じゃなく… ジョルドが、異常にデカイんだよっ! 何階建てのビル? バカなの死ぬの? いや、パイロットを殺すの? ビル並みの人型ロボ… アレで走るだけで、中の人間は大ダメージを受けるだろう。 上下するだけでも、揺れ幅がなぁ。 巨大シェイカーに入れられてのミキシング。 走るだけで、そうなるだろうな。 それなのに、輪を掛けて格闘? 衝撃が… ジャンプなんかしてみろ。 着地時の衝撃は、測り知れんぞ! 跳び蹴りなんてぇのは、以ての外。 そんな危険な自殺マシーンのパイロット。 なるヤツは、狂ってると言えよう。 俺が唖然としていると、爺さんが何故か気を良くしている。 俺が驚いたのを、勘違いしたのか? 「デカさは、強さじゃて」 そんなん言う、爺さん。 いやw だから、自殺マシーンだからっwww 「これって…  遠隔操作型?」 一応、確認。 「それは無理じゃのぅ」 なじぇ? 「電波や龍波。  様々な遠隔操作手段はあるのぅ」 なら… 「じゃが、どれも操作を奪われる可能性が高いじゃろうな」 まぁ、確かに言えるか… 「更にじゃ」 んっ? 「遠隔操作でのタイムラグを考えるとな、得策とは言えぬでのぅ」 いや… 自殺よりマシだしぃwww 「それで、コイツのコックピットって、どうなってんの?」 すると… 何故か爺さん、不機嫌。 「儂のイメージではのぅ…  椅子に座って、操縦桿にレバーやボタン、ペダルで操作じゃな」 ちょw ヤッパリ、自殺マシーン! 「それが、球状の空間へ緩衝液などを入れてな。  その中に入ったパイロットの動きをトレースするとか…  全く!  訳の分からぬ事を、しよるわっ!」 いや… 開発プロジェクトのメンバー… なかなか、まともな人材が揃っているようである。
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