4023人が本棚に入れています
本棚に追加
/755ページ
脂汗タラタラの俺。
爺さん、ニンマリ。
大佐、苦笑して仲裁。
「閣下。
少々性急過ぎますわ。
相手は学生ですし…
しばしの猶予を与えては、如何でしょう?」
マジ大佐、男前っ!
女性だけどさぁ。
大和撫子だけどさぁ…
惚れてしまうやないかぁ~ぃ!
「ふむ。
確かにのぅ。
余り虐めて、後でマリエルに知れたら事じな。
あい分かった!
青年よ。
3日の猶予を与えようぞぇ」
短っ!
だが…
ズルズルと先延ばしにしても、仕方ないかぁ。
「分かりました。
検討しますよ。
けど…
必ず要望に添えれるとは限りませんので」
一応は釘を刺す。
この選択肢を選ぶとしたらだ。
まずは両親に報告が必要だろうな。
更に、嵩鮮教授にもだ。
大学から此方の士官学校への編入もある。
爺ちゃんにもバレるだろう。
その際の悶着を考えると、頭が痛いな。
まぁ、昼食は美味かったし、満足だ。
確かツアーは昼で終わりの筈だが…
「そうじゃ、青年。
ツアーの終了に、リジェクターとワイドマンを、操縦して行くが良い。
儂から話を通しておいたでな」
爺さんが、そんな事を告げる。
いや、リジェクターって…
ヘリの代替えとして採用されている、飛空艇だよな。
あれを操縦させて貰えんの?
マジで?
でもさぁ…
ワイドマンって?
「閣下!
ワイドマンって、戦闘艇ですわよっ!
素人に、なんて無茶を!」
大佐が慌てる。
すると爺さん、ニヤリと笑って告げる。
「バトルポッドと戦車を操る素人かのぅ。
まぁやらせてダメじゃったら止めれば良いだけじゃ。
ものは試しじゃ。
何事も経験じゃ。
のぅ、龍秀上級曹長」
そんなん告げる、爺さん…んっ?
なんか…変なことを告げんかったか?
今、俺を…
「あの~、閣下。
ツアー客の最大階級は二等兵ですが?」
お姉さまが、代わりに尋ねてくれた。
アザス!
「儂の一存で、上級曹長扱いじゃ。
他の階級の階級章もポケットへ入っておるでな。
おお。
その階級章カバーは外しておくが良いぞ」
そんな事をね。
何時の間に…
ああ、対ショックスーツから着替えた時かっ!
最初のコメントを投稿しよう!