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言い逃げし掛ける、爺さん。
部屋から出る直前に立ち止まり、告げる。
「そうそう。
3日後に宿へ使いを寄越すでな。
マリエルが楽しみにしとるで、会ってやってのぅ」
そう告げ、出て行った。
いや…
俺の都合は無視ですか?
まぁ、スケジュールなんて組んで無いんですがね。
「ねぇ、リュシュ君」
「はい、なんでしょ?」
なんか…
声が怖いです、お姉さま。
「マリエルってぇ~
だ・れ・か・し・らっ?」
あっれぇっ?
何故か、背中がゾクリ!?
風邪でも引いたかな、俺?
「え~っとぉ…
マリエルちゃんっすか?」
頷くお姉さま。
なんか…迫力…コワいんすが…
ホント…なに!?
「え~っとですね。
来る時に、列車で知り合った、女の子ですね。
弟のクパート君と一緒に話をしたりしてましたけど…
それが、なにか?」
マジで何事?
「へ、へぇ~
弟君と一緒でねぇ~」
何故か納得のお姉さま。
一体、どうしたんだろ???
「若いって、良いわねぇ~」
大佐が、そんな事を…
お姉さまの顔が真っ赤に?
「大佐ぁっ!
そんなんじゃ、ありませんからねっ!」
「どうかしらねぇ~
それより、そろそろ行かないとねぇ」
軽くかわして、部屋を出て行く、大佐殿。
一体…なんだったんだ?
「ロンザさん?」
真っ赤で俯く、お姉さま。
ホント、どうしたの、お姉さま?
「あっ!
な、何でもないのよ、本当。
それより、早く行きましょうか!」
慌てた様に告げる、お姉さま。
本当に、どうしたんだ?
取り敢えず、迎賓館から移動する事に…
なんか…
来る時より密着度が…
ゲフン、ゲフン!
うわ~っ…
お姉さまから、良い香りがぁ~
クラクラしそう。
サラサラヘアーから香る様だ。
嬉しいけど…嬉しいんだけど…
ハッキリ言って、戸惑ってます。
一体、どったの、お姉さま?
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