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なんか様子が変わった、お姉さまに連れられて移動。
たどり着いたのは、格納庫前。
そこに鎮座するのはリジェクター。
朝のパイロットさんが待っていた。
「では、私は此処で。
帰りに迎えにくるからね。
無茶しないでよ、リュシュ君」
心配そうな、お姉さま。
実に、お優しい。
アザス!
颯爽と帰っていかれる。
お達者でぇ~
「おまえ…
あのロンザ文官少尉殿に腕組みでエスコートかよ…
大物だなぁ~」
いや、呆れたように告げられても…
いや、そうっすか?
照れますなぁ~
「なんか…
リジェクターを操縦させて貰えるとか?
そんなん聞いたんすが…
俺みたいのに、操縦なんて、できんすか?」
俺、不安。
「ああ。
飛ばすだけならな。
昔の飛行機やヘリコプターなどは無理だっただろう。
だが、リジェクターは飛空艇。
飛空石の力で浮遊する船って感じか。
故に、昔は大変だった離着陸が楽に行える。
後は、艇の姿勢制御や索敵能力、武器の操作位かな。
気流や突発時の判断なども求められるが…
単に飛ばすだけなら大丈夫だろう。
なんせ、リジェクターより飛行が遥かに困難な、バトルポッドを飛行させたんだからな。
俺は心配しとらんよ」
そんな、お言葉をですね…
って、アレェ?
何か、変なん話が混ざっていたような…
まさかねぇ…
「さて、青年!
お空のピクニックへお出掛けだ!
乗った、乗ったっ!」
急かされるように搭乗する、俺。
コックピットの操縦席へ。
副操縦席へはパイロットさん。
座席へ着いてシートベルト。
「そう言えば、告げてなかったな。
俺の名はシン・カザマと言う。
よろしくな」
へぇ~
和名みたいな名前だね。
「では、改めて俺も…
龍秀・矢鷹っす。
何時の間にか、上級曹長にされちゃいました。
この後、准尉らしいですわ」
告げると…
固まるシンさん。
そりゃ、ツアー客が准尉になりゃ、当たり前だわねぇ。
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