流転3

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しばらく上昇しては下降し着陸。 それを、数度繰り返すように指示される。 急激に手前に引けば急上昇。 逆に、強く押せば急降下。 ただ、下降にはセーフティーが付いているようで、一定の降下で勢いが減っていき、着陸は穏やか。 って、誰だ! 勝手に急上昇、急降下をしてるってんのはっ! シンさんに指示されて行ってるに決まってるだろ! このシャイで真面目な俺が、そんな事… えっ! 信用無い? 酷す! 「離着陸と急上昇、急降下は良いだろう。  次は、空軍基地へ移動するぞ。  ワイドマンが用意されている筈だ。  ただ、ワイドマンは戦闘艇。  科学燃料費を使用したエンジンが組み込まれているからな。  此方と違って、超高速移動を行う。  その為、あちらで対ショックスーツとアタックスーツ。  まあ、俺達は、パイロットスーツと呼んでいるが…  ソイツに着替えて貰うからな」 シンさんからの説明。 アザス! しかし… またアタックスーツを纏えるとはね。 ルン♪ 「………  パイロットスーツ纏ってから、無茶すんなよ」 酷す! 「無茶ってなんすか!  無茶って!」 するとシンさん、呆れて言うんだわ。 「今朝の惨状を知ってるとな」 だ~らぁ。 「あれは、ゴーレムとの模擬戦っしょ!  普通の時にはしませんって!  俺は考え無しの暴れん坊っすか!」 酷いなぁ、もぅ。 「違うのか?」 マジ顔、酷す! 「ちゃいますよっ!  大体、アタックスーツを纏ったら、龍力制御が楽なんっす!  今の状態より安全な位っすからね」 告げると… 軽く引かれる。 なんぞ!? 「つまり、今の状態も危険だと?」 ちゃうわっ! 「抑制具付けてるから大丈夫っす。  普段の生活に支障が無い位には、抑えられてるっすからね」 告げると、ようやく納得してくれた。 ってる間に空軍基地。 あんまり飛行が楽しめなんだよ… この鬱憤… ワイドマンで晴らさず。 おくべきかぁ~っ!
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