4023人が本棚に入れています
本棚に追加
/755ページ
だが、その前に…
「なぁ、伍長」
もうね。
打ち解けてくんないから、階級で呼んでやるぅっ!
「ハッ!
なんでありましょう、サー!」
気にもされませんでしたorz
「格納庫内を少し見学したいんだけど…
OK?」
ダメかなぁ?
「了解であります!
自分が案内するであります!」
うむ、良きに計らえってな。
んっ?
何で見学?ってか?
いやな、この格納庫ってばさぁ。
飛空艇の博物館ってか。
ミュヴにジェリーキャット、ゴーストにミラージュとラージャン。
各国の様々な戦闘艇がね。
実物を間近で見るのは、初めてです。
移動して解説しようとする、ルッファラント君。
だが…
「これが、ミュヴかぁ~」
それに続いて軽く性能や特徴を呟きながら、ミュヴを眺める、俺。
他の機種も堪能です。
「上級曹長殿は、軍関係者であられますか?」
そう尋ねてくる。
なんで?
「いや、違うが?」
「そうなのでありますか?
やけに詳しかったものですので…」
ああ、そゆこと。
それは、だねぇ、ワトソン君。
「俺、趣味がプラモデル作成なんだわぁ。
此処にある飛空艇の大半を、作ったことあるんだ。
だからさぁ。
本物を見れて、大感激ってな」
ワイドマンも駐機してたが…
ミツナット採用のシャルクスの同系機だった。
細部が違うが、ほぼ同じってな。
いやぁ~
本物を見れて最高っす!
「上級曹長殿の御趣味もプラモデル製作でありますか!
自分の趣味も同じであります。
特にシュパング産のプラモデル。
あれは高いでありますが…
品質、クオリティ共に芸術レベルと言えるでありましょう!」
解ってんなぁ~
嬉しくなんぜっ!
モデラーに悪いヤツはいない、ってな。
「俺はシュパング人だから、シュパングのプラモしか作ったこと無いんだが…
この国のプラモって、どうよ」
告げたら…
目を剥いて、驚かれた。
なんぞっ!?
最初のコメントを投稿しよう!