流転3

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だが、その前に… 「なぁ、伍長」 もうね。 打ち解けてくんないから、階級で呼んでやるぅっ! 「ハッ!  なんでありましょう、サー!」 気にもされませんでしたorz 「格納庫内を少し見学したいんだけど…  OK?」 ダメかなぁ? 「了解であります!  自分が案内するであります!」 うむ、良きに計らえってな。 んっ? 何で見学?ってか? いやな、この格納庫ってばさぁ。 飛空艇の博物館ってか。 ミュヴにジェリーキャット、ゴーストにミラージュとラージャン。 各国の様々な戦闘艇がね。 実物を間近で見るのは、初めてです。 移動して解説しようとする、ルッファラント君。 だが… 「これが、ミュヴかぁ~」 それに続いて軽く性能や特徴を呟きながら、ミュヴを眺める、俺。 他の機種も堪能です。 「上級曹長殿は、軍関係者であられますか?」 そう尋ねてくる。 なんで? 「いや、違うが?」 「そうなのでありますか?  やけに詳しかったものですので…」 ああ、そゆこと。 それは、だねぇ、ワトソン君。 「俺、趣味がプラモデル作成なんだわぁ。  此処にある飛空艇の大半を、作ったことあるんだ。  だからさぁ。  本物を見れて、大感激ってな」 ワイドマンも駐機してたが… ミツナット採用のシャルクスの同系機だった。 細部が違うが、ほぼ同じってな。 いやぁ~ 本物を見れて最高っす! 「上級曹長殿の御趣味もプラモデル製作でありますか!  自分の趣味も同じであります。  特にシュパング産のプラモデル。  あれは高いでありますが…  品質、クオリティ共に芸術レベルと言えるでありましょう!」 解ってんなぁ~ 嬉しくなんぜっ! モデラーに悪いヤツはいない、ってな。 「俺はシュパング人だから、シュパングのプラモしか作ったこと無いんだが…  この国のプラモって、どうよ」 告げたら… 目を剥いて、驚かれた。 なんぞっ!?
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