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「シュパング人だったでありますかっ!」
あれっ?
この黒目黒髪見たら分かる…
ああ…
見れませんね。
はい。
現在は、パイロットスーツを纏っている状態。
髪も素顔も見えません。
そうねぇ。
子供向けの特撮物。
宇宙刑事ナンチャラってヤツ。
あんな姿なんさ、今ね。
そんな姿の俺を見て、俺がシュパング人だと特定…
エスパーかって~のっ。
そら、分からんわなぁ~
「そいや、会った時からパイロットスーツだったけか?」
頷く、ルッファラント君。
「そっかぁ~
そら、分からんわな。
俺はシュパングから夏休みを利用して、観光に来てんだわぁ。
ロンザさんに誘われて、ツアーに参加したんだけどさ。
何故か上級曹長にされちゃってさ。
なんでだろ~ねぇ」
ほ~んと、なんかしたか、俺?
「そ、そうだったんですか…
しかし…
シュパングとは、羨ましいです。
僕は数回しか、シュパング産のプラモデルを作った事が無くて…
高いし、手に入り難いんですよね、シュパング産のプラモデルって…」
……… ……… ………
っしゃっ!
タメ口ゲッツ!
純粋だねぇ、ルッファラント君♪
まぁ、モデラーに悪いヤツは居ないよ。
きっとね。
「でさ」
「はぁ」
「俺、今日でツアー終了な訳よ」
「そうなんですか?」
俺が何を言いたいのか理解できず、戸惑うルッファラント君。
うぃの、うぃのぅ~
「でっさぁ。
コッチのプラモデルが見たいなぁ~っと。
後、此方のモデラーとも親しくなりたいんだけど」
そう告げてから、黙る俺。
「は、はぁ…
それって…
!
僕の事ですかぁ~っ!」
うん、君以外に誰が居る?
「非番って何時さぁ」
構わず告げる、俺。
プチパニックのルッファラント君。
小動物みてぇw
「あわわわっ!
え、僕!?
非番?
非番は確か明日?
確か…
行き着けのプラモデル屋の爺さんから、頼んでいた[名城、白鷺城]が入荷したって…
ハッ!」
色々と情報、乙。
「ほんじゃぁ、明日は案内、ヨロ」
告げると…
ガックリと肩を落とす、ルッファラント君。
明日が楽しみだなぁ~
ルン♪
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