流転3

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基地周辺を、ゆっくり、ゆっくり、クルクルと。 さて… エンジンも充分に温まった。 龍力制御の風による推進とエンジンでの推進。 両方起動よ、ぶっ飛びよ。 では… そろ、そろっ… 参りましょうかぁぁっ! スロットル全開! 一瞬で景色が変わる。 この機種は、前方の空気を除去して進む新機種らしい。 龍力制御がもたらした奇跡っうヤツだな。 空気除去されたトンネルを、ぶっ飛びます。 アッと言う間に国境! アラートが、ウッセイ! 無線での横槍なんてぇのはゴメンだ。 なので、OFFよ、OFF。 ただ、アラートだけは、OFFにできない。 まぁ、領空内で急上昇。 国境と言う、見えない壁沿いに登る。 うや。 この儘では宇宙だね。 流石に宇宙では機能しねぇーだろーねぇ。 なので、更に操縦桿を手前に引く! 背面飛行っうヤツだな。 雲が頭上に流れるが… その下に地面だ。 地面… 湾曲してやがんの。 やはり地球って、丸かったのねぇ。 しばし、背面飛行を楽しむ。 しかし、既に飽きてます。 お次は、錐揉み状態での飛行。 所謂1つのロールってヤツだな。 ロックンロール☆ ヒューッ! クールにタギルぜっ! ドリルのように、竜巻のように飛行だぜっ☆ っか… 錐揉みったら…さぁ。 ヤッパリ、急降下だよね、だよ~ねぇ~ 落下するが如く、墜落するが如くの、急降下!! 目指すは、今朝、整地された演習場。 無論、整地したのは、私です。 自慢! 迫り来る地面。 すんごい、迫力です。 地上数10メートルにて、姿勢制御。 飛空艇下部にて、エアバースト! 飛び石如く、空気圧にて浮き上がる、飛空艇。 下部バーニアとブースターにて強烈な推力をっ! 各所が軋む、機体の悲鳴!? 龍覇術の結界補強にて切り抜ける。 その儘、機首を上げて上空へ。 演習場では、大爆発! 生々しい位の爪痕が、大地を抉っている。 クレパスっうヤツかね。 機体1つでも、この威力! まぁ、一歩間違えば、万歳アタックだがな。
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