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流石に今のは、ちと、ヤバかったかなっ。
反省、反省。
無茶は若者の特権です。
えっ!?
無茶じゃなくて無茶苦茶?
そんな事ないよぉ~っだ。
ちゃんと、ルートを把握しての突入だもんよ。
まぁ、岩氷柱の落下は、想定外だったけどさ。
それって、仕方なくねっ。
まぁ、色々と楽しんだ事だしぃ~っ。
基地へ帰るべさ。
そう思い、俺、飛行。
ま、飛んどるのは、フォボスだけどさ。
んっ?
基地方向から飛行物体。
これが本当の未確認ひこ…
『リュシュ!
こん、バカたれがぁっ!!』
うあひゃっ!!
思わず操縦をミス仕掛けたぜっ!
危なっ!
今のは軍曹かなぁ~
何を怒ってんだろね。
「いきなり怒鳴らんで下さいやっ!
操縦、ミスり掛けたじゃ、ありませんかっ!」
苦情よ、苦情、俺、苦情。
怒鳴られて、操縦ミスり、墜落死。
笑えん!
『お、おぅ。
そりゃ、悪か…』
『誤魔化されとるぞ。
グレッグ』
ぬっ、誰だ、要らぬ事を…
しかも…
見透かされた、だとぉ~
やるなっ!
『うっ。
うむ。
リュシュよ』
「はいな」
『キサマ。
何故、無線を切っておる?』
あらっ☆
忘れてたわっ♪
「いや。
何となく?」
『嘘を吐くなよ、若造。
どうせ、止められるのを防ぐ為であろうが』
あら、やだ、出来るわ、この人。
一体、何者なんだろ~ねぇ。
『儂が良くやる手だ。
似た様な事をしよってからに』
アンタもかよっ!
『はぁぁぁぁっ…
もぅ、良いわ。
帰投するぞ』
軍曹…諦め早いのね。
何かを悟ったのかしらね。
ルン♪
『いや、グレッグ。
ちと、待て』
『はぁ』
『なかなかに、面白き若造よ。
小僧』
小僧扱いですか…
酷す!
『もうちと、遊んで行かんか?』
はい?
何を?
っか、さぁ…誰?
『ディラン大尉!
何をお考えでっ!』
軍曹の声が裏返る。
ホーント。
一体、何を考えてるんだろーねぇ。
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