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『ソヤツの機に積んどるのは模擬弾。
ならば、模擬戦などのぅ』
何をぉっ!
そんな楽しいイベント、提案ですかっ!
アナタは神かっ!
『ただ、無線は入れておけ。
パイロットスーツでの送受信は、範囲が狭いでな』
あっと…
忘れてましたわっ!
無線を、ONってな。
『リュシュ上級曹長ぉっ!
アナタ、何してるんですかっ!
自分、制御装置を切らない様に頼みましたよねっ!』
涙声のルッファラント伍長君。
『自分は、自分はぁ~っ』
あ~あっ、大泣き。
誰だよ、泣かせたのは。
『リュシュ君だったか…
君の機影がレーダーから消えた時、コイツは自分のせいだと思い詰めてな。
自害まで考えよったわ。
我が儘も大概にのぅ』
重々しいお声での叱責っす。
こりゃぁ…
洒落にならんか…
しかし…
真面目過ぎんぜ、ルッファラント君。
まさか、自害まで考えるとは…
「済みません。
俺、龍覇術使えるんで、身を守る自信があったんす。
ただ…
周りの事を考えてなかったっすね。
ルッファラント!
泣くなよぉ~っ。
俺が悪かったからさぁ。
おまえのせいじゃ無いんだしよっ。
俺さぁ。
シュパングでは優等生でな。
何時も真面目に過ごしてたんだわ。
ウチの爺様の目も光ってんしよぉ~
コッチに来て、このツアーだろ。
もうな。
抑圧から解放されたから、ちょっと…
いや、大分、ハッチャケちまった訳よ。
まぁ、ガス抜きっうヤツか?
そんなんに巻き込んじまってごめんな。
明日は何か奢るからさ、勘弁してくれよ」
我ながら、情け無い声だぜ。
俺達、龍覇剣術師は規制が厳しい。
爺様の目が、常に光ってんだわぁ。
これは、碧海周辺国でも同様。
まぁ、車での峠攻め位は、息抜きで黙認してくれてるがな。
だが…
爺様の目が完全に届かない場所で、力を自由に使えるんだぜっ!
こんな事は、今まで無い訳よ。
ツイな。
ふっ。
認めたく無いものだな、若さ故の過ちと言うヤツは…ってな。
テヘッ☆
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