流転3

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俺、反省。 でも、反省はしても後悔はしない。 自分で決めてやった事だしよ。 『明日…』 んっ! 『高いの、奢って貰いますからねっ!  それで、許してあげます!』 いや、そのぉ~ 「お手柔らかに…ねっ☆」 『知りません!』 『まるで、恋人の会話じゃな』 『「ぶっ!」』 同時に吹き出しちまったぜ。 『基地司令官殿っ!』 『ふぉっほほっ!  良いではないか、リーラよ。  ぬしには、思い人はおらぬのであろ』 アッレェ~ ま、まさか… ルッファラント伍長って… 「もしかして…女の子?」 『んっ?  気付いておらなんだのか?  まぁ、整備の邪魔じゃとサラシを巻いて、化粧け無しじゃしな。  じゃから、オナゴらしくせいっうとるじゃろうに…』 『お爺様は、黙ってて下さい!  リュシュ殿っ!  明日は、覚悟して下さいねっ!』 うっわぁっ! 墓穴掘っちまったっ! 旅費…足りるかなぁ。 って… んっ? 今、ルッファラント伍長… 変な事… 言ってなかったか? 「なぁ…」 『なんです!』 いや、怒ってんなぁ~ 「今、基地司令官殿を{お爺様}って呼んでなかったか?」 思わずね。 『おうよ。  儂の自慢の孫じゃ。  大泣きさせよったんじゃ。  それなりの責任をじゃな』 い"っ! 何させる気だ、基地司令官!? 『お、お爺様?』 ルッファラント伍長も、戸惑ってんな。 『ゾイト・ルッファラント少将。  遣り過ぎでは、ないかな?』 あれ? 割り込んで来たのは… 爺さん? 『これは、ミュジャル・ラーカイラム大将殿。  遣り過ぎとは?』 そうだよ、何事? 『若い者のことは、若い者に任せる事じゃ。  ウチのマリエルも居るしな』 なんで、マリエルちゃんが出て来る訳っ! 『全くですな』 今度は誰よ、誰っ! 『これはっ!  サミエリ・オスカンテ副首相!』 はいっ? 副首相!? 『ウチのロンザもですぞ』 あ、あのぉ~ まさかの、お姉さまっ!
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