流転3

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『色々と大変だな、小僧も』 ディラン大尉に同情されちまったぜ。 なぁ、大尉さぁ。 良く言うだろ。 同情するなら、何とかしてくれってな。 んっ? 何か違う? 『どうでも良いが…  模擬戦はせんのか?』 『「あ"っ」』 軍曹の突っ込みに、大尉とハモっちまったぜっ! 『そ、そうだな…  カザマ中尉!』 『準備完了にて待機中』 あや、シンさんって中尉だったのね。 『良し、始めるか。  散開しろっ!』 『ラジャッ!』 大尉のリジェクターは、参加しないようだな。 俺も、ブースタを吹かして離脱よ、離脱! 『良し、バラけたな…  では…  Go!』 模擬戦の始まりだな。 4対1… 何、その苛め。 けど…な。 男は、高い山程、燃えるってなっ! 何気に包囲か、そうですかってな! 見よ、必殺のぉっ… 霞落としぃっ! 『『なっ!  消えたっ!』』 ふっ。 伊達に遊んでた訳では…ない…ん…だ、ぜっ! 急落下からの急上昇。 ペイント弾をバラ撒き、擦れ違う。 1機…撃墜! エンジン、コックピットをピンクに染め、スゴスゴと引き下がる。 上空にて反転。 『上だっ!』 流石はシンさん。 反応が早い! 『えっ!  何処、何処よっ!』 おお、女性ですか!? ハァ~イ。 太陽の中から今日はっ! 今回は、コックピットだけピンクれす。 女の子には、ピンクが似合うってな。 『舐めるなよっ!  小僧!』 汚いなぁ~ 野郎何か舐めるかっ! 意味違う? あんれぇ~ って、野郎! 尻に張り付きやがった! 霞落としじゃぁ、的だな。 ならば… 『バカなっ!  飛空艇でスピンターンだとぉぉっ!』 はい、模擬弾のプレゼント♪ 『チキショーめっ!  シン!』 『ああ、任せておけ』 シンさんかぁ… 手強そう… だが… 俺の走り…じゃなかった。 飛行に、ついて来れるかな? バカなっ! 同様にドリフトだとぉっ!? 確かに、飛空艇の機能をギリギリに使えば出来る。 俺は龍覇術で補助しているがな。 つまり、シンさんは、真の天才ってな。 互いに譲らず、ドッグファイト! 目間苦しく機体が入れ替わる!
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