流転3

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やって来ました軍曹の前。 ってか… ミルター教授にゾイト少将、リーラ伍長まで、何故かいる。 何でだ? 「リュシュ、お手柄だったようではないか」 あんるぅえ? 何故だか、軍曹の機嫌が良い。 なじぇ~??? 「俺…  何かしましたかね?」 ほーんと、訳わからんぞよ? 「フォボスであったか…  機体の改善策を提案したそうではないか。  ミルター教授が、いたく感心しておられたわい。  そのせいで遅れたならば、不問だな」 そう告げて、がははははっと笑う軍曹。 単純か? 「はぁ、それはどうも…  で、教授と少将、伍長は見送り?」 リーラは明日に、また逢うんだが… はて? 「いや、一緒に行かれるそうだ」 そう、シンさん。 パイロットさんですね。 ご苦労さんです。 「あちらの基地に用事でも?」 チラっと、リーラを見て告げる。 「う~ん…  自分は、呼び出されての同行なので…  何も…」 困った様に、少将を見るリーラ。 少将と教授は、黙して語らずか… 「リュシュは、コックピットへ行くが良い。  最後にもう一度、リジェクターを操縦させてくれるそうだ」 ! マジでぇっ! やる、やる! リジェクターは、シンさんが監視していて、ろくに操縦出来なかったんだよな。 まぁ、教授に少将、それにリーラが乗る。 無茶は出来んか… チッ! 軍曹だけなら、色々と楽しんだんだが… 我慢しますかねぇ。 内部へ振動を与えない様に、そ~っと離陸。 飛行へ移る場合も、そろそろと。 徐々に速度を上げるが、直ぐにたどり着く。 「ほぅ。  やれば出来るじゃないか」 感心するシンさん。 「爺さん連中、乗せてますからね。  ポックリいかれたら、堪らんっすから」 などと、憎まれ口を叩いたりな。 「フッ。  どうせ、可愛いあの子の為だろ?」 もうね、いや、この人…
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