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格納庫の前へ着陸…
「着陸は講堂の前らしい。
なにやら、セレモニーがあるらしいが…
少将達は、それに参加なのだろう」
な~る程ね。
俺には関係ない、ってな。
着陸する時も、穏やかに、優しく、羽毛が落ちる如しってな。
着陸したんだが…
なんで、誰も出て来ん?
仕方無しに、俺がカーゴ扉を開く。
「んっ?
どうした、リュシュ。
何かトラブルか?
出発は無理そうなのか?」
軍曹が、心配そうに告げて来る。
何言ってんだぁ…この、おっさん?
「はぁっ?
何を言っとんですかっ。
着いたんですから、とっとと降りて下さいやっ!」
遂に惚けたか、軍曹!
「なにぃっ!
リュシュ!
本当に、キサマが操縦しておったのか?」
「そうですが?」
何が言いたい、この、おっさん。
「信じられん!」
ヤカマシイわっ!!
「だぁぁぁっ!
たったと、降りた、降りたっ!」
邪魔よ、邪魔っ!
俺は早く帰りたいんだよっ!
腹減ってんだかんよっ!
しかし…
飛空艇の操縦が、こんなに疲弊するモノだとはな。
お陰で、またまた空腹だぜっ!
「ああ、リュシュ君!
到着したのねっ!」
あっ!
ロンザお姉さま♪
お出迎えして頂けるとは、光栄です。
「こっちよ。
大変な事になったわねぇ」
えっ!
何が?
俺が戸惑っていると…
「あらっ?
リュシュ君…
何も、知らされてないの?」
「え~っとぉ…
何でしょ???」
ほ~んとぉ…
なんだろね?
お姉さま。
困った様に、軍曹を見る。
この…おっさん…
顔を背けやがったぁっ!
伝え忘れかっ、そうなのかっ!
「あ~、なんだ。
その、済まん。
言い忘れとったわい。
リュシュの為に、セレモニーが開かれるらしい。
詳しい事は、儂も知らんのだ」
は、はぁぁぁぁっ!
俺用のセレモニー!?
なんぞ、それ?
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