流転3

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なんか… イヤな予感しかしないと言うね… 嫌々ながら、講堂へ… 中には…クソ沢山の軍人共。 パイプ椅子に座って待機れす。 へっ? なんだ、これ? 此処で俺に、どうしろと? 「行くわよ!」 ロンザお姉さまに連れられて… ドナドナドナァ~ドォ~ナァ~ 講堂内を進むよ、壇上まで。 ドナドナドナァドォ~ナァ~ドォ~ナァ~ 売られる子牛の気分れす。 野郎ばかり、気持ち悪い。 1箇所だけ、女性兵士が固まる一角有り。 うん、荒野の中のオアシスね。 壇上に、何故か連れられ、爺の前。 何故じゃぁっ! 俺、女性の方が良い。 チェンジで。 ダメかなぁ。 「主賓が到着じゃな。  まずは、准尉への任命じゃな」 とか告げて、オラ、准尉。 セレモニーって、コレの事? 帰って… 「次じゃが…」 あっ、まだ、あんのね。 「今朝方、演習場にて爆発があった事は、皆、知っておろう」 あっ、れぇ~っ? それって… 罰せるつもり…かな? 「あの爆発は、この青年が残骸を積み上げ、それが崩れたせいじゃな」 ちょっ! 「じゃが、元の状態でも、8割方、同様の爆発が発生しておったであろう。  問題はじゃ。  本来は爆発により、基地はおろか近隣の村まで、壊滅的なダメージを負う事が試算された事じゃ」 静まり返っる、講堂。 気味が悪い位だぜ。 「それを准尉は防いだのだ。  これは、賞賛に値しよう。  更にじゃ。  開発された自立思考型の新型ゴーレム。  命令を聞かぬ欠陥品として、破棄予定であった。  それを准尉が従えたのじゃ。  お陰で、准尉が纏っていたアタックスーツを纏えば、命令を聞くようになったとか。  アレらの開発には、莫大な資金がつぎ込まれておる。  しかも、導入できた場合のメリットは、測り知れん!  これも、賞賛に値しよう。  故に、陸軍栄誉勲章と陸軍技官勲章を授けるものとする!」 は、はぁぁぁぁっ!?
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