流転3

86/102
前へ
/755ページ
次へ
あれは、俺がフザケ倒した結果だ。 それに対して勲章? それって、おかしくね? 「これが勲章で、功績に対する副賞である。  なお、本功績により、准尉を少尉へと昇進させるものとする」 益々、ハァッ? 何やってんの? 訳若芽? 流れに合わせて受け取ったが… 気持ち悪い… まぁ、ツアー終われば、軍からは離れる訳だし… 良いか。 「そちらは、終わりのようじゃな」 後ろからか… これは、ゾイト少将? 「では、空軍からじゃな」 は…いっ? 「少尉は本日、空戦における新たなる空戦技を編み出した。  戦闘機によるドリフト航行、スピーンターン航行、霞落とし。  最後の技は、龍力制御にて宙にエアポケットを作り出し、機体を急激降下させる荒技じゃな。  全て、シン・カザマ中尉が伝授されておる。  この功績を称え、空軍栄誉勲章を与える。  また、最新機の不具合箇所の指摘と改善策の示唆。  これにより、実戦配備に向けて開発が大幅に進んでおる。  この功績を称え、空軍技官勲章を与えるモノである。  これが、勲章と副賞。  受け取りたまえ。  なお、この功績により一階級昇進とし、中尉とするものである」 有無も言わせず、授与と昇進ですか、そうですか… もう、ヤダ、この軍隊。 なんかさぁ… 壇上で、大将と少将が睨み合ってっし… 帰って良… 「では、次は私からだな」 今度は、誰よ、誰っ! 「お爺様!?」 これは…ロンザお姉さまの声!? ロンザお姉さまのお爺様と、言う事は… サミエリ・オスカンテ副首相ぉっ!! 「リュシュ中尉」 「ハッ!」 思わず敬礼。 「本日、貴官は洞窟内を飛行。  コレに相違無いかね?」 あれか? 飛行ルートを龍気で探って進んだら、岩氷柱が落下して来て死に掛けた… あれは、ヤバかった… 「ハッ!  飛行したでありますが…  何かございましたでしょうか?」 一国の副首相が出て来る様な事… 俺、なんかしたか?
/755ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4023人が本棚に入れています
本棚に追加