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「あの洞窟は、数多の岩氷柱が連なる洞窟でな…
人が立ち入るだけで岩氷柱が落下する危険洞窟。
故に、立ち入りは禁じられておった訳じゃ」
あ~、なる。
そら、死に掛けるわ。
国からのお咎めかな…
ヤバいぜ!!
逃げて良い?
「じゃが、貴官が洞内を飛空すると言う荒技を行った為、全ての岩氷柱が落下したようでな。
洞窟内への立ち入りが可能となっておる」
あれ?
お咎めじゃ無いのかな、かな?
「そしてじゃ!!」
うわっ!
急に声を張り上げんなしっ!
「貴官が機乗した機に搭載されたカメラにて、レアメタル鉱床が複数発見されたのだ!
詳しくは、現在調査ではあるが…
世界的にも希少かつ需要が高い鉱石が含有されておる。
これによる国益は、測り知れんであろう。
この功績を称え、シュランプ国籍ならびに、国家栄誉勲章を与えるモノである。
なお…
わが国の鉱床発見者には、権利の三割が割り当てられるものである。
これが勲章と目録だ。
受け取りたまえ」
二重国籍ぃぃぃっ!!
「また、国籍の件は、シュパング首相経由にて認可済みなので、安心するようにな」
もうね…
開いた口が塞がりませんて…
ま、受け取りましたよ。
ええ、受け取りましたさぁっ!
「ようやく、私の番かね?」
今度は…
ミルター教授?
なんぞ?
「まずは、ゾイト少将閣下、ミュジャル大将閣下。
龍秀を尉官へ任命、ありがとうございます。
これで彼は士官学校へ行く事なく、プロジェクトへ参加出来ると言うもの。
なにせ彼は、嵩鮮教授の助手の1人として活躍する、有能な工学大学生。
しかも、かの機開発のモニターでもあります。
彼をソルボンヌ大学へ迎える事は、嵩鮮教授を迎えるのと同様!
国家プロジェクトへの多大な貢献ですなっ!」
鳶に油げ、訳ワカメ。
っか!
俺の留学は決定かっ!
何を勝手な事を!
流石の俺でも、怒っちゃうよ!
プンプンっ!
ってな。
ミルター教授…俺を見て…ニヤリ!?
何を…
「では、繋げてくれたまえ」
はぁ?
本当に、今度は何よ、何っ!
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