流転3

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なんかさぁ… マリエルちゃんが、学生としてチームへ参加を告げた後… ロンザお姉さまとリーラの雰囲気が…なんか変わったような… マリエルちゃんは、得意気な感じ? なんぞ、これ? するとだね。 ゾイト少将が告げる訳よ、これが。 「ほぅ。  マリエル嬢もミルター教授のチームへな。  それは奇遇。  うちのリーラ伍長も、整備士としての知識と腕をかられてチームへと参加でな。  仲良くしてやってくれんかな」 ニッコリ、この狸爺がっ! 「少将閣下…  自分…聞いてないのですが…」 困り顔のリーラ。 諦めな、狸少将閣下には勝てんぞ。 狐大将爺さんとは、視線で牽制しあってるしな。 ふぅ。 「それは、それは…」 サミエリ副首相! アンタも!? 「我が孫のロンザ文官少尉も、ミルター教授、嵩鮮教授、龍秀君の秘書官として派遣なのだよ。  2人とも、よろしくのぅ」 マジかっ! 「なっ!  聞いてませんわよっ!  お爺様っ!」 慌てる、お姉さま。 そんな姿も、お美しい。 「それは、そうであろうな。  今、初めて告げたでな。  赴任は1ヶ月以上先となるでな。  それまでに、引き継ぎなどをすれば良かろうて。  まぁ、引き継ぎなどがなければ休暇とすれば良い。  そうだな。  リュシュ殿に観光案内などをしても良かろうて。  のぅ、ロンザよ」 はぁっ? 俺の観光案内? 何故に? 「えっ!?  リュシュ君への観光案内ですか?  ………  別に引き継ぐ事などないですわね。  うん、ないですわっ!  今、決めましたっ!」 いや…お姉さま?? 勝手に決めても…良いモノなの、それ? 「そうじゃな。  リーラも一緒に案内しなさい。  赴任までは休暇とするでな」 「ちょ!  自分には、仕事がっ!」 諦めな、リーラ。 狸には、言っても無駄だぞ。 「私も入学までは休みですわ。  ですから、リュシュ先輩を案内しますわね」 マリエルちゃん… 大人しいと思ってたんだがなぁ~ 雰囲気変わった?
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