流転3

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シンさんの案内の元、車で移動。 基地に近い場所の一軒家。 街の定食屋っう感じか? 小洒落た感じでも、高級感ある感じでも無い。 どちらかと言うと、小汚い古い家屋。 美味い飯を食わす様にはな。 大丈夫なのか? この店… 「シンさん…  此処?」 「そうだ。  入るぞ」 そう言うと、直ぐに店へ入るシンさん。 「ちょ!  ちょっとぉ!」 慌てる、俺。 仕方ないから、続いて入る。 車? 無論、近くの広場へ駐車してっぞ。 街中じゃ無いんでね。 駐車スペースには、困らんのさ。 店に入ると… 店内は、意外と綺麗だった。 遅い時間なのだが、客で半分以上が埋まる。 「おや、シンじゃねぇか。  今日は遅かったんだな」 オープン厨房から、おっちゃんが告げる。 「今日は色々とあってな。  それよか、特大ステーキを1つと、お薦めセットな」 特大ステーキ! ジュルッ。 おっと、涎が… 「アイヨッ!」 威勢が良い掛け声の後、調理する音。 シンさんは立ち上がり、近くの冷蔵庫から何かをチョイス。 グラスと一緒に持ってくる。 「まずは、シャンカーでもヤってよう」 そう告げて、俺の前にコップ。 シャンカーとやらを、注ぐ。 そんな俺達の前に、大鉢に入った料理が数品。 まさに、ドンドン、ドンって感じに置かれた。 可愛い給仕のおんにゃの子と… 恰幅の良いおばちゃんね。 「突き出しだよ。  今日は鱈の良いのが入ったからね。  そいつを焼いてから、野菜とビネガー、オイルで和えてみたよ」 「ほぅ、旨そうだな」 そう言い、シンさんが金をおばちゃんへ渡す。 この鉢の代金みたいだな。 「まずは飲むぞ!」 そう告げると、乾杯も無しにグビリ。 俺もだな。 ほぉ。 爽やかなライムサワーの様な感じか? 甘味は無し。 ちょっとピリッとした刺激だな。 グビグビやると、喉に来る来る。 いやぁ、旨い! 鉢から料理を取り分け食う。 なんぞ、これ… 旨し! ポテトサラダに、鱈の酢物?、野菜の焼き浸し… 腹に、入る、入る。 「上がったぞ」 「あいよっ!」 そんな声。 俺の前に、巨大な塊ぃっw
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