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これが、結構な数、用意されている。
他には、パイ生地でフルーツとクリームを挟んだヤツ。
挟まずに、上に乗せたヤツとかな。
小さめの器へは、フルーツが入ったゼリー。
後は、チョコレートケースとチーズケーキか…
取り敢えず、全種類制覇だな。
うん、旨し!
「リュシュ…
おまえさぁ…
本当に食うなぁ」
呆れるシンさん。
コーヒーも旨いっす。
「いや。
今回のツアーからなんすよね。
それまでは、シンさんと同じ位しか、食ってなかったんすがねぇ」
ホーント、どーたんだろ、俺?
しかし…
「このコーヒー、旨いっすねぇ」
ここんところ、紅茶ばかりだった事もある。
だけど、なんつーの。
「コクと深み、自然な微かな甘味に酸味と苦味…
なんか、味が濃厚なんですよねぇ。
凄いっすよ。
この珈琲」
うん、コーヒーではなく、あえて、珈琲ね。
まさに、ザッ・大人の味ってな。
「ほお~っ。
この味が分かるのか?
意外と、お子ちゃまじゃない所もあるんだな」
ひどっ!
「シンさん…
そりゃ無いっすよ」
「ハハッ。
スマン、スマン。
このコーヒー豆は、この国の南部でハウス栽培された品でな。
複数種類を掛け合わせて作った、コーヒーの木から収穫するらしい。
焙煎は、おやじさんがな。
甘味を引き出し留めるロースト…
難しいらしいな。
このコーヒーを飲みに、遠方から来る者も居るようだぞ」
マジでかっ…
しかし…
色々と凄い店だなぁ。
また来よう。
俺達は勘定を支払って、店を出る。
シンさんと俺の後ろには、ガードナー。
金の話をした時、剣呑な目を向けたヤツらも居た。
だが、ガードナーを見て、悔しそうに…
更にシンさんが、俺が格闘技教官達を手玉にとった話で青ざめてやがった…
アイツら…
絶対に、前科があるよな。
まぁ気付いた女将さんが、何処かへ電話していた。
おそらくは、警察だろうな。
店を出たら、警察の車がな。
ご愁傷様ですなぁ。
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