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車へ乗り込み宿へ。
途中でシンさんを降ろす。
シンさんってば、新婚さん。
リョウコさんっう、別嬪さんとね。
遊覧飛行をメインとした、飛行会社のご令嬢だとか。
まぁ、従業員が10数人の小さな会社。
昔懐かしのレシプロ機を模した飛空艇で、観光客を空の旅へ。
シンさんも、オフの時は手伝うとか。
リョウコさんのおやじさんは、跡を早く継いで欲しいようだけど…
空軍のエースパイロットだかんねぇ、シンさんは。
軍が首を縦に振らんだろうさ。
シンさんを降ろして、2人に見送られながら車を出す。
横には、ガードナー。
色気無しってな。
しばし、ドライブ、味気なし。
街の灯りに誘われないように…
懐、暖か、猛烈火!
火傷注意よ、俺、注意!
シンさんに、叱られたばかりさ、俺様さ。
スゴスゴ帰ろう、穴蔵へ。
ちゃった、安宿へ。
って、ね。
後ろ髪、惹かれ、引かれて、帰って来ました、仮宿へ。
宿の灯り、煌々と、灯るよ、宿灯り。
なんか…あったのかね?
車を駐車し、宿へ。
中へ入ると…
「あ~
良かったよぉ。
アンタ!
リュシュ君、帰って来たよっ!」
なんぞっ!
「おおっ!
無事だったかね。
昼には終わるツアーの筈なのに、帰って来ないから、心配していたのだよ」
マジでかっ!
アットホームな宿とは聞いていたが…
まるで家族を心配する様な2人。
いや、感激っす。
「実は、午後からもツアー継続になりましてね」
「そうかね。
なら、大変だっただろう。
遅くなったが…
食事の準備も出来ておるからな」
マジでかっ!
まぁ、食えるんだが…
しかし…
俺の腹、どーったの?
2人と一緒に食堂へ。
ポトフとパンとスズキのパイ包み焼き。
ワインが付いて、デザートは果物だな。
素朴な家庭料理。
そんな料理で、ホッとする。
本当に、自宅へ帰った様な気分になるな。
鱈腹食いましたよ。
流石に、もう入らんな。
……… ……… ………
今度、大食い大会にでも、出てみるかな。
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