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しかし…
「腹減ったなぁ~」
この格好じゃあ、飯も食いに行けない。
仕方ないから、瞑想して待つ。
んっ?
あっ!
ガードナー!
部屋で鍛練したりするから、結界で隔離してたんだよ!
結界内で騒いでいるな。
慌てて、結界を解く。
猛スピードで、俺の所へ。
周りを飛び回る。
昨夜から隔離だからなぁ。
何時もは、鍛練時の10数分の結界隔離。
それが一晩だ。
そら、心配すっわなっ。
俺の身体に、怪我などの異常が無いのが分かったんだろうな。
俺から離れる。
しばし宙へ漂うように浮遊。
何か…俺を観察しているような…
『ビーピグピグギギピィピ!?』
なんぞっ!?
ガードナーから空中投影スクリーン。
何々?
『大きく育ちましたねぇ。
シュパング人は突如成長するのですか?
その格好は、ご趣味で?』
って、やかましいわっ!
「ちゃうわっ、阿呆!
なんか知らんが、起きたら成長してたのっ!
身体がデカくなったから、服が全部合わなくなったんだよ。
だから、バスローブを引っ張り出して纏ってんだよ」
んっ、何々?
『良くお似合いですよ』
「ありがとう…んっ?
って、やかましいわっ!」
「どうしました、お客さん!」
慌てて部屋に入る少年。
ワゴンを押して来たのか、部屋の外にワゴンが見える。
朝食!
ラッキー!
気が利くねぇ。
うや、少年。
部屋の中を見て戸惑っている。
どったの?
「あのぉ~」
「んっ?」
なんだろね?
「お1人ですか?」
あっ!!
「さっきのな。
あれ、ガードナーが空中投影スクリーンへ、失礼な事を書いてきたからさぁ…」
俺が告げると…
『誉めたのですが?』
「だからっ!」
少年、再び戸惑う。
ああ…
「ガードナー。
俺、シュランプ語分かるから、シュランプ語で書いてくれ」
『了解しました。
では、先程のを全てシュランプ語にて。
大きく育ちましたねぇ。
シュパング人は突如成長するのですか?
その格好は、ご趣味で?
良くお似合いですよ』
「ぶっ!」
吹き出す少年。
っか!
「それは、翻訳せんで良いわっ!
それに、着る物無いんじゃぁ!
こんな格好、似合ってる言われても、嬉しゅうないわい!」
全力で突っ込みましたよ。
なにか?
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