流転2

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廃車とは言え、戦車の装甲に穴が… 流石に、此方は自動装填。 次弾が装填され薬莢が排出される。 ガギィィンッ! うおっほぅっ! キィィンじゃなく、ガギィィンッですかっ! 思わず、排出された薬莢をシゲシゲ。 うわっ! ゴッツいなぁ。 漲って参りマシたぁ~ 次は、戦車の近くに放置されたジープを狙う。 ワザと下側へと着弾。 着弾の衝撃で、車体が軽く持ち上がる。 続けて弾が次々と着弾! ジープが持ち上がり… 宙でピンポン球のように跳ね回るジープ。 おもしれぇ。 楽しいなったら、楽しいな。 ルンルン、ルン。 鼻歌唄いながら連射れす。 ジープ君、良かったね。 これで君も、飛行体の仲間入り♪ ゴッ! アダッ! 痛いよ軍曹! 拳骨はないやん。 まぁ、爺ちゃんの拳骨に比べたら、まだまだだね。 「くぉ~らっ!  いい加減にせんかぁぁぁっ!  あーあ。  的とは言え、ジープをボロボロにしよってからに…」 片手で顔を覆って上を見ている。 なんぞ、あんのかいな? 「もう良い…  キサマが規格外なのは、良く分かった」 失敬な。 「俺の何処が規格外ですのん?」 全く。 「対戦車ライフルを補助無しで撃ち、それを連射した者が何を言うっ!  しかもだっ!  全弾、狙った場所へ着弾させておっただろーがっ!  大体だっ!  それはっ!  地に着けて扱う物!  抱えて使用する代物では無いわっ!」 ゼイゼイと荒い息ですね、ご苦労様っす。 しかし… 初め撃った時に、大慌てして走って来たのは、そのせいか… テンション上がってたから、走って射撃場まで来たんだわぁ。 したら、撃った時に軍曹がな。 途中で硬直してたけどw しかし… 良く硬直する軍曹だな。 身体固まるぞぃw
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