4023人が本棚に入れています
本棚に追加
あーっ…
対戦車ライフルぅ…
取り上げられちゃいました…
グスン。
持って行ったのは、射撃場へ来ていた兵士達。
軍曹に命じられて、数人掛かりで運んでらっしゃる。
ご苦労様です。
しかし…
「………
そんなに、重いかなぁ…」
思わず、ボソリ。
「キサマと一緒にするではないわっ!
全く…」
そがぁに言わんでも…
照れますなぁ~
えっ!
褒めて無い?
そら、また…
はぁ?
それも、もう良い?
我が儘だなぁ、もう。
そんな事を思っていると、軍曹がスタスタと歩き始める。
「何をしておる。
行くぞっ!」
あんるぇ?
何処さへ?
首を捻ると…
「{機関砲を撃たせてやる}と告げたであろうが。
まぁ、此方は据え置き型。
持つ事は出来んがな」
ああ、対戦車ライフルで大満足だったから忘れてたわ。
つか…
機関銃でなく機関砲!?
あれっ?
銃じゃ無いんだね。
砲って…
大砲クラスかいっ!!
そして…
やって来ました砲撃場。
辺りへは、車両の残骸が散乱。
軽いクレータが彼方此方に…
なのに、壁面はヤケに綺麗。
修復の魔法陣…パねぇっす!
「ほれ、コレだ」
軍曹が案内してくれたのだが…
他にも据え置きの機関銃や機関砲がある。
それらを圧する存在感。
流石に、抑制具を外さずには持てんな。
えっ?
外せば持てるのか?ってか?
持てますよ。
何か?
さて…とぉっ…
撃たせて貰いますかね、撃ちますかね。
「ほんじゃ、まっ」
って言って撃とうと…
パシィッ!
アダッ!
またですのん!?
今度は何よっ!
「阿呆か、キサマはっ!
耳がやられるわっ!」
あーっと…サンキュー、軍曹。
耳を防御する器具、俺、装着。
さて…
撃ちますかねぇ。
最初のコメントを投稿しよう!