流転2

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あーっ… 対戦車ライフルぅ… 取り上げられちゃいました… グスン。 持って行ったのは、射撃場へ来ていた兵士達。 軍曹に命じられて、数人掛かりで運んでらっしゃる。 ご苦労様です。 しかし… 「………  そんなに、重いかなぁ…」 思わず、ボソリ。 「キサマと一緒にするではないわっ!  全く…」 そがぁに言わんでも… 照れますなぁ~ えっ! 褒めて無い? そら、また… はぁ? それも、もう良い? 我が儘だなぁ、もう。 そんな事を思っていると、軍曹がスタスタと歩き始める。 「何をしておる。  行くぞっ!」 あんるぇ? 何処さへ? 首を捻ると… 「{機関砲を撃たせてやる}と告げたであろうが。  まぁ、此方は据え置き型。  持つ事は出来んがな」 ああ、対戦車ライフルで大満足だったから忘れてたわ。 つか… 機関銃でなく機関砲!? あれっ? 銃じゃ無いんだね。 砲って… 大砲クラスかいっ!! そして… やって来ました砲撃場。 辺りへは、車両の残骸が散乱。 軽いクレータが彼方此方に… なのに、壁面はヤケに綺麗。 修復の魔法陣…パねぇっす! 「ほれ、コレだ」 軍曹が案内してくれたのだが… 他にも据え置きの機関銃や機関砲がある。 それらを圧する存在感。 流石に、抑制具を外さずには持てんな。 えっ? 外せば持てるのか?ってか? 持てますよ。 何か? さて…とぉっ… 撃たせて貰いますかね、撃ちますかね。 「ほんじゃ、まっ」 って言って撃とうと… パシィッ! アダッ! またですのん!? 今度は何よっ! 「阿呆か、キサマはっ!  耳がやられるわっ!」 あーっと…サンキュー、軍曹。 耳を防御する器具、俺、装着。 さて… 撃ちますかねぇ。
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