流転2

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うっわぁ… 豪勢な造りやなぁ、此処… 一流レストランっすね。 いやね。 ドレスやタキシードが似合いそうなレストランなんっすよ、此処。 なのに… 客が全員、軍服ってwww すんごい違和感っすw 入ると執事のようなウエイターが接近。 俺達を、席までエスコートっす。 「大佐。  遅くなりまして申し訳御座いません」 軽く頭を下げる、お姉さま。 俺のせいで、すんまそん。 「良いわ。  理由は聞いてますから。  案内、ご苦労様。  さぁ、ロンザ少尉。  座りなさいな。  彼も困るからね」 そう告げられる、ニュージャ大佐殿。 女性だったとは… 歳を尋ねるのは、タブーであろう。 だが… 佐官クラスの最上位。 若くは無い筈。 しかしだっ! 働く女性が若く見えるとは言え、若過ぎる。 本当に、若いのかも… いや… その美貌が、そう見せるのか? お姉さまは綺麗。 それは間違い無い。 異論は認め無いったら、認め無い! しかしだ。 なんっぅ~かなぁ。 そう… 大人の色香つぅ~ヤツかねぇ… 落ち着いた感じの美人… ああ… 所謂、シュパング美人。 今は絶滅したと言われる、幻の大和撫子… 今や想像の産物と言われる、アレに該当するだろう。 シュパングに存在しない大和撫子が、今此処に! 本当に、この国の女性は素晴らしい! なんて事を思いながら…、俺、着席。 料理はフルコース。 ただ… 昼のとは違うのだよ、昼のとはっ! グレードが違いスグるw レベルの違いにワロタwww そんな料理を、ゆっくり食べながら語らう。 一番に話題になったのは、格闘カリキュラムと射撃体験だな。 一通り語った後… 「Mr.リュシュ」 「はい、なんでしょう?」 「聞いた話では、彼方では就職は難しいようね。  もし勧誘したら、軍は候補になるかしら?」 軽い感じで尋ねられた。 う~ん… 「いや、無理っすね…  俺、人は殺せ無いっすから」 平和な生活を捨てて人殺しの世界… 無いわ…
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