流転2

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だが、皆は静かにヤツを見守る。 っか… 固唾を飲んで見守る。 「うむ、本物。  しかも、極上。  以前に数度だけ、シュパング酒を飲んだが…  これは次元が違う!  心して飲みたまえ」 そう告げ、シュパング酒を置いたテーブルから離れる。 すると、兵達がテーブルへと群がる。 え~っとぉ… 毒味役ですか、そうですか。 信用されとらん訳だな。 クソっ! まぁ、お毒味が終わったから、安心して群がった訳だが… お姉さまも参戦ですね、分かります。 っか… 流石は、お姉さま。 お姉さま参戦って知ったら、兵達動揺。 潮が引くように、テーブルから離れてやんの。 って、お姉さま。 それって、兵達へ持って来た酒やからねw 酒瓶を手にしていたヤツが、オズオズとテーブルへw 可哀想やろ、お姉さま。 って、[瞬殺、鬼神]を持ってるヤツにグラスを突き出す、お姉さま。 「注いで下さらないかしら?」 ニッコリ。 真っ赤な、真っ赤な、兵隊さん。 震える手で、コップへと注ぐ。 周りからの嫉妬の視線がバンバン。 緊張で、気付いて無いのね、君w 注がれた酒を飲む、お姉さま。 一口、コクン。 「う~ん…  私には、キツいかしら?  ねぇ、君」 「ハッ!」 いや、酒瓶持ってる彼に告げたよね、告げたよねぇ~ 遮るように、隣に居た奴が前に出て踵をカツン。 そして、敬礼。 瓶持ったヤツ… 真っ赤で放心中。 庇った訳か…お優しい。 だが… 「私、コレ多いのよねぇ~  飲んで下さらないかしら?」 軽く告げる、お姉さま。 だけど、分かってるの、お姉さま? それって、間接… あ~あっ… 兵士達ってば、目を血走らせてさぁ。 ピンチです、兵隊さんw
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