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「ハッ!
光栄であります!」
そう告げて受け取る兵隊さん。
一口飲んで、隣へと回す。
驚く隣の兵士。
だが、直ぐに一口飲んで隣へと回す。
考えたな。
回し飲みすることで、嫉妬のターゲットより逃れた訳だ。
策士だね。
で、お姉さまだが…
まだまだ、お姉さまのターンは続くようだ。
新しいグラスを持っていた兵士君へ。
「そのグラス頂けます?」
ってか。
「ハッ!
畏まりましたっ!」
恭しく進呈。
「ありがとう。
ねぇ。
お酒も、注いで頂けるかしら?」
ニッコリ。
次のターゲットは、[天女の羽衣]だな。
「光栄であります!」
兵士は酒瓶をテーブルより取り、封を切る。
そして、素早くグラスへ注いだ。
少し多めだね。
何を考えてるんだろ~ねぇ。
周りの兵士は親指立てて笑顔です。
「ありがとう」
そう告げて、一口。
「あら、美味しい」
そう告げて、もう一口。
周りが{あ~っ}て残念顔。
回し飲み分の回数が減るってか?
お姉さま…全部飲んじゃえばw
「仄かな甘味にコクとキレ…フルーティーな余韻と清々しい甘い香り。
素晴らしいわぁ
。
こうなると、インテリ君が絶賛したお酒も飲みたいわね。
注いでくれたアナタ。
飲んで下さるかしら?」
うん、周りのヤツら、ガッツポーズ。
嬉しそうやね。
で、次の酒となる訳だが…
別の兵士が、コップと酒瓶持って待機れすw
待ちきれないってか?
お姉さまも苦笑してコップを受け取り、シャクをして貰う。
一口飲んで…
「す、凄いわね!」
驚き顔。
「今まで飲んできたお酒の概念が吹っ飛んだわよ。
こんなに美味しいお酒…
こんな所で飲んで良いのかしら?」
周りの兵士達の視線が、[龍気の雫]へと集まる。
大人気なんですね、分かります。
お姉さまは、少し名残惜しそうに、コップを前の兵士へ。
「ふぅ。
少し飲み過ぎね。
明日に響くと拙いから、飲んで頂けるかしら?」
そう告げる、お姉さま。
兵士君、舞い上がってますねぇw
間違って全部飲んだりしたら、袋叩きだろう。
気を付けてねw
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