流転2

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「ハッ!  光栄であります!」 そう告げて受け取る兵隊さん。 一口飲んで、隣へと回す。 驚く隣の兵士。 だが、直ぐに一口飲んで隣へと回す。 考えたな。 回し飲みすることで、嫉妬のターゲットより逃れた訳だ。 策士だね。 で、お姉さまだが… まだまだ、お姉さまのターンは続くようだ。 新しいグラスを持っていた兵士君へ。 「そのグラス頂けます?」 ってか。 「ハッ!  畏まりましたっ!」 恭しく進呈。 「ありがとう。  ねぇ。  お酒も、注いで頂けるかしら?」 ニッコリ。 次のターゲットは、[天女の羽衣]だな。 「光栄であります!」 兵士は酒瓶をテーブルより取り、封を切る。 そして、素早くグラスへ注いだ。 少し多めだね。 何を考えてるんだろ~ねぇ。 周りの兵士は親指立てて笑顔です。 「ありがとう」 そう告げて、一口。 「あら、美味しい」 そう告げて、もう一口。 周りが{あ~っ}て残念顔。 回し飲み分の回数が減るってか? お姉さま…全部飲んじゃえばw 「仄かな甘味にコクとキレ…フルーティーな余韻と清々しい甘い香り。  素晴らしいわぁ 。  こうなると、インテリ君が絶賛したお酒も飲みたいわね。  注いでくれたアナタ。  飲んで下さるかしら?」 うん、周りのヤツら、ガッツポーズ。 嬉しそうやね。 で、次の酒となる訳だが… 別の兵士が、コップと酒瓶持って待機れすw 待ちきれないってか? お姉さまも苦笑してコップを受け取り、シャクをして貰う。 一口飲んで… 「す、凄いわね!」 驚き顔。 「今まで飲んできたお酒の概念が吹っ飛んだわよ。  こんなに美味しいお酒…  こんな所で飲んで良いのかしら?」 周りの兵士達の視線が、[龍気の雫]へと集まる。 大人気なんですね、分かります。 お姉さまは、少し名残惜しそうに、コップを前の兵士へ。 「ふぅ。  少し飲み過ぎね。  明日に響くと拙いから、飲んで頂けるかしら?」 そう告げる、お姉さま。 兵士君、舞い上がってますねぇw 間違って全部飲んだりしたら、袋叩きだろう。 気を付けてねw
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