流転3

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昨夜…宿舎に帰ると、誰も居なかった… 皆さん酒保なんですね。 酔い潰れんで下さいや。 着替えを持ってシャワー室へ。 シャワーを浴びて、部屋へと戻る。 まだ、帰らんのか… 知ーらねっとぉ。 オラ寝るべっ。 って訳で、就寝したんだが… まだ、居らん。 起床には早い時間ではある。 だが… 寝た形跡もないから、帰って来てないのか? 俺は、身支度してから抑制具を全て外す。 そして外へ。 素早くジャンプ! 壁を蹴り付け、上へと登る。 直ぐに屋上だ。 そこへ結界。 鍛練を始める。 色んな場所に監視の目がある場所だ。 昨日、此処を見付けるのに苦労したんだぜ。 鍛練を終え、部屋へ。 抑制具を持ってシャワー室へ。 着替えは無いから、服はその儘。 仕方ないよな。 抑制具付けて服を纏い部屋へ。 呆れた事に、まだ誰も居ない。 呆れた俺は酒保へ。 あーっと… 浜辺へ転がるアザラシの如き兵隊さん。 酒香が漂う。 いや、漂う騒ぎじゃねぇ。 火を付けたら燃えるんじゃね? 臭いぜっ! 取り敢えず、班長である伍長を探し出した。 熟睡ですね、分かりたくありません。 伍長を連れ出し部屋へ。 他の班員もだな。 最後のヤツを運んでいると… インテリが2人を連れ、慌ててやって来た。 どうやら、目的は同じか… 酔いつぶれた2人を素早く抱えて去る。 俺も最後の1人を連れ帰った。 此処からが普通はコトなのだが… 爺ちゃん、ゴメン… 内心で謝りつつ… 龍覇術にて酒気を飛ばす。 知れたら大目玉だよな、コレ。 客である俺には、連帯責任は適応されない。 まぁ、同じ班になったよしみだ。 これを放置した事を爺ちゃんに知られた方が拙い。 マジで、殺されちまうよ、俺。 次々に目覚める阿呆達。 引っ叩いて身支度させる。 ギリギリ、検閲に間に合ったぜ。 他の班。 全滅組が多数です。 本来、コレも連帯責任対象。 だが、{ツアー客の面倒を良く見た}と、不問。 本当は、世話したのは俺なんだが… 良かったね、君達。
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