流転3

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軍曹の後をついて歩く。 残念な事に、射撃場へのエレベーター前は通過。 広いグラウンドの端を移動。 何処へ行きなさる、軍曹さま。 先に見えてきたのは倉庫群。 いや、昨日、ジープや装甲車。 いや、戦車もあったな。 あれって、格納庫だよな。 って、ことは… 戦車に乗せて貰えるのかっ! ヒャッホイッ! 此処は陸軍。 戦闘機は無い。 あるとしたら、装甲車か戦車だよね。 ジープは無しの方向で。 って、軍曹さま。 本当に格納庫の前で止まったよ。 やったね。 漲ってぇ、まいり、まし、たぁ~っ! 軍曹さまが、番兵殿に何かを告げる。 扉横の装置を操作する番兵殿。 ゴゴゴゴゴォー。 って、音を立てて開く扉様。 戦車、戦車、戦車様。 今、俺が搭乗して差し上げ… うや? 戦車様…何処? 人形がズラリ。 車両は何処よ。 何さ、此処。 盛り上がったテンションが、ただ下がり。 そりゃ、無いべさ。 ガックシ、肩を落とす、俺。 「何をしとるのだ、キサマは?」 不思議そうですね、軍曹。 俺のテンションは、もうゼロよ。 「まぁ良い。  それよりもだ。  昨日のように、体に着けた重りを外せ!」 は、はぁ~っ? 「無茶言わんで下さいやっ!  あれは、抑制具でもあるんですよっ!  無意識で肉体強化をしちゃうんですわ、俺。  意識して制御したら、なんとかコントロールできるけど…  常時は無理っ!  だから、着けてんすからねっ!」 勘弁して、つかーさいやっ! 「大丈夫だ。  外したら、アタックスーツを纏え。  コイツは最新型。  キサマなら、扱えよう」 はぁ? 「何っすか、そのアタックスーツって?」 マジ、分からん。 「龍力で身体補助を行う、スーツだな。  昔の甲冑に身体能力補助機能が付いた物と思えば良かろう」 ……… それって… アニメなどで出てくるバトルアーマ? マジで? 皆様、ご唱和を! 漲ってぇ~っ、参り、まし、たぁ~っ!
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