流転3

5/102
4024人が本棚に入れています
本棚に追加
/755ページ
「軍曹殿」 兵隊さんが、軍曹さまに近寄って告げて来たねぇ。 なんでっしゃろ? 「まずは、更衣室にて着替えを行わせて頂けないかと」 はい? 俺は、外し掛けた上着のボタンを、外すのを止める。 俺、軍曹を、ジィィィッと見て差し上げる。 優しいでしょ、俺。 ジト目じゃ無いんだからさ。 「う、うんっ!  分かっておったわっ!  コヤツを更衣室まで案内してやれ!」 いや、真っ赤な顔で、誤魔化すように怒鳴られてもぉwww 俺と兵隊さん、顔を見合わせて…クスっw 「早くせんかっ!」 はい、はい。 横暴だなぁ。 俺は肩をすくめ、兵隊さんは軽く首を振ってから移動。 兵隊さん…口には出さなかったけど… ヤレヤレ…ですかな? 軍曹がソッポ向いた、絶妙なタイミングでなぁ。 慣れてらっしゃるの? 「此処のドアからお入り下さい。  なお、衣服は全て脱いで、83ロッカーにある対ショックスーツに着替えて頂きます。  アタックスーツ機乗用の専用スーツです。  それを着たら、先程のハンガーまでお越し下さい」 そう告げて、兵隊さんは行ってしまう。 さて、入りますかね。 扉を開けて中へ。 確かにロッカー室。 結構広い部屋へ、ロッカーがズラリと並ぶ。 確か…83のロッカーだったよな。 83、83、83っと… 何処に、ある、の、かなぁっと。 おっ。 78めーっけたっと! 79、80、81、82… ようやくかい。 開けてビックリ玉手箱。 これが、対ショックスーツかぁ… カッケーじゃんかっ! テンション上がるぜっ! まずは上着、靴も抑制具もズボンから下着まで… 産まれた姿ってヤツだな。 野郎の裸など、誰得ってな。 下着無しで、対ショックスーツを纏う。 オーッホッ! 冷てぇ~ 体に吸い付く感じで密着。 最初は凄い違和感だったが… もう一枚の皮膚を纏った感じ… 変な感じですよ、コレ。
/755ページ

最初のコメントを投稿しよう!