流転3

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外へ出ると、軍曹はリジェクターの横に待機。 飛空挺の小型機と言って良いのか? 飛空挺が開発される以前に存在した、ヘリコプター… 現在では、姿を消したそれの後継機として運用されているらしい。 風雨や横風に弱く、場合によっては失速して墜落したヘリコプター。 だが、小回りが効く為、様々なシーンで活躍したとか… だが、飛空石にて浮力を得る飛空挺には敵わない。 あっと言う間に、その座を飛空挺に奪われる。 速度、小回り、安全性… 全てに負けてはなぁ… 軍曹の横にあるのは、軍事用リジェクター。 武装は解いているが、軍事用仕様である。 何が言いたいかと言うと… カッケーんよ、コレっ! 興奮して、ついリジェクターの周りを回って、しげしげと、見てしまいましたよ、俺。 そんな俺を見て、軍曹が呆れて告げる。 「いい加減にせんかっ!  早く乗らんかっ!」 ウッヒャ! 怒鳴られちゃった。 短気は損気だぞ、軍曹。 もうちょっと見たかったんだが… このタイプは見たことが無い。 プラモの世界では、最新を先取りってな。 何処から仕入れるのか知れないが… 最新機種がオンパレード。 明らかに、軍事機密に触発する物も存在。 他国のスパイさんが、シュパングでプラモデルを購入して行くなんてのは珍しく無いんだとか… 何か…明らかに、間違ってるよね。 そんなプラモ業界に見付かることも無い新型機。 そりゃ、興味満載さね。 ウイングハッチ式のドアを潜り中へ。 格納庫かね? 結構、広い。 さっき、郊外へ向かうってたから、コレで向かうんだろうな。 ウイングハッチが閉まったので、軍曹へ尋ねる。 「郊外へは、何をしに行くんです?」 「だーとれ。  着いたら分かるわっ!」 ケチッ!
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