第五章 Double Rainbow

60/72
前へ
/469ページ
次へ
「ならお前も俺に背中攻撃しろよ。受けてたつから。お前の背中まで俺のもの。俺にお前は背中を見せられない。そういう意味の背中攻撃なんだから」 「やだよ。変態っ!」 「別に変態じゃねーだろ? 変態っていうのはな、もっとこうっ……」 俺はまた菜々子をやわらかく押し倒した。 菜々子が身をよじり、くすぐったそうに声を上げてケラケラと笑う。 「やめてよナツってば!」 菜々子が逃げながらさらに笑い転げる。 「実践してやる! 教育だ! いや調教だあ!」 シーツを巻いたままベッドの上を転げて逃げ回る菜々子を、ふざけながら追いかけた。
/469ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1004人が本棚に入れています
本棚に追加