第五章 Double Rainbow

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密着した菜々子の柔らかい肌。 ノリの利いたリネンの割合が多そうなシーツが彼女の肌を刺激し、肩の後ろが赤くなっていた。 俺はそこに口づける。その場所がもっと赤くなる。 「ナツ……」 「あーあ。当分背中のあいたドレス着れねーな」 「そんな機会ないよ」 「そうだな。誰にも見せるな。俺の肌」 「ナツにしか見せないよ」  ダブルの美しい虹が抱き合う俺と菜々子を照らしていた。
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