秋の月夜

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秋の月夜

西陽に背を向け 朝陽に心閉ざし 幸せの芽を摘む 萎えた趣味に舌鼓 深海の夜に溺れては 溶ける涙を飽和して ムーンロードが静かに広がる 大地に返した芽はやがて 蒼い光に包まれる 妖しげな秋のフルムーン 命の蒼さを讃えても 冷たく笑うニュームーン 真実は続く神話 私はただ涙を落とし月の輪郭をなぞらえる 壁の隙間に 愛を隠すべきだった ワイヤーを通して あなたの鱗粉 細かく散らすべきだった 月に追われながらも 振り返り 愛の欠片に手を伸ばす 小刻みにうろたえる秋の膝の上で 一瞬あなたが輝いた 深き深き夜は迷子になりて 長き長き世は目的をも忘れ虚ろう 走る閃光は闇夜を切り裂いた image=487675009.jpg
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