第1章

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プロローグ~白銀の少年~ ~西暦2021年~ 燃え盛る炎の中赤ん坊を抱いた銀に近い白髪の5歳の少年は何か叫んでいた。 「父さん!!母さん!!」 何度叫んでも答える者はいない。 親を探し続ける少年、諦めたのかしばしの沈黙・・・しかし 「ガストレアだ!!!!!」 その沈黙を破るかのごとく上げられた悲鳴。 「「「逃げろー!」」」 雪崩のような人の波が自分たちに襲い掛かる。 気がつけ目の前にはカブトムシのような角にカマキリの姿をした赤目の怪物がいた。少年は動けなかった?W恐怖だ?W まだ5歳の子供には恐怖以外なにも感じなかった。 「あぁ・・・誰か助けて・・・」 少年が願った刹那!ざすっ! とゆう音と共に怪物は一刀両断にされていた 「万田おじさん!」 黒髪に羽織を着込んだ30代の男性の名は阿弥陀万田 「龍牙!無事か!」 少年、牙龍牙は万田が来たことにより安心したのか涙がこぼれだした。 「おじさん!父さん達がいないんだ」 そう聞かれた瞬間万田はかなしそうな顔をした。 「和也達は・・・ガストレアに殺された」 龍牙はそれを聞いた瞬間悲しんだ、しかし涙が出ない。 「そんな梨花もいるのに・・・」 自分や妹を残して先に行ってしまった。 もう?W死んでしまいたい?W不意にそう思ってしまた。しかし、次の瞬間万田が龍牙にたいして。 「龍牙!生きるのを諦めるな、和也達がお前までしんで喜ぶと思うのか!今は思いっきり泣け、そして生きろ二人の分まで。」 その言葉が脳に響いて一生離れないだろう。 そして、龍牙は泣いた力いっぱい、こみ上げてくる悲しみを今ある悲しみを全て流すように、その日龍牙は人生で1時間もの間泣き続けた。
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