第1章

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それは、親に「ちょっと、コンビニで油買って来て」と頼まれ、夜も深まったいい時間で、することもなくぼぅっとTVを見ていただったのでしょうがなくコンビニに行った帰りだった。 早く帰ろうと人通りの少ない裏道を通っていた時、ふと足音が聞こえる。確かに自分は今、歩いているがそれとは違う別の、まるで自分の後をつけているような足音。 怖い。 年甲斐もなくそう思った。ただ、この時十一は力を望んでいなかった。ただ逃げたいそう思うだけだった。 どう逃げようか考えてるとき、普段は力を渇望してるくせになんだ、結局は口だけか。口だけだからこんな状況になっても力を望めないんだろ?そんなんだから、いつまでたっても弱者なんだ。 何故そう思ったのかはわからないが、けれども確実にそう思う自分に気が付き、違うそんなんじゃない。俺は力を渇望している本気で強者になりたいと思っている。と脳内で強く反抗した。 だからそれを脳内にいるもう一人の自分にさながら見せつけるかのように行動に移した。
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