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「おい!別にいま着替えなくてもいいだろ!」
兄は慌てた様子で自分の手で目を隠しながら、今脱いだばかりの俺の上着を再度俺に着せようと渡してくる。冷えた空気が俺の意識を覚醒させていくのと同時にまた、俺の身体は冷えた空気に反して熱くなっていくのを感じた。
「う、う、うわあああああああああ!!!!」
「どうしたの優姫!」
俺が叫ぶと同時に母がやってくる。ものすごい反応速度だ。その反応速度は今この状況では仇としかならないわけで。上半身裸の元弟で今は妹。その近くに兄。導き出される答えは・・・。
「彼女がいながら妹に手をだすなんて・・・。我が息子ながらそこまで欲求不満だとは思わなかったわ!」
盛大な誤解をしてしまう母なのであった。
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