春休み終わるけど、生きる?

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母に心配をさせて、なおかつ俺は自分自身のことで精一杯。本当にこんなんでいいのだろうか。 「やめだやめだ。ネガティブ良くない。」 いい悪いの話じゃない。ただ不安なだけなんだ。満足のいく生活が送れるか。でもそれは俺の気持ちの持ちよう。俺の行動次第。動かなければ傷つくこともない。動かないと得られることもない。さじ加減が大事なんだ。すべては俺次第。 「うしっ!」 俺は考えがまとまったところで風呂を出ようと足腰に力を入れてお湯から出ようとした。しかし、お湯からお尻が出るか出ないかのところで重力に耐え切れずまたお湯の中へ身体を沈めてしまう。 「あ、あれ?」 足腰に力が入らない。思いのほか長湯してしまったのだろうか。あかん。負の連鎖だ。のぼせてるのにお湯から出れない。なんだか意識が朦朧としてきた。でもここで意識を失うと溺れる。何とか浴槽の外に腕を垂れさせてふちの部分に顎をのせる。でも、これ以上動けない。
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