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最悪だ。食べ過ぎの後はのぼせる。しかものぼせたくらいで立ってられなくなるなんて。次からは長湯も気をつけないといけないのか。というか次はあるのか。
「はぁ・・・はぁ・・・」
お風呂に入ってるだけなのに息が上がる。もうやだこの身体。意識はもうろうとしてるのに考えることだけははっきりとしていて。長湯していれば心配して誰か来てくれるという確信だけはずっと心の中にあった。
「おーい、優姫。大丈夫かー?のぼせてないかー?」
「兄貴・・・、や・・ばい・・・。」
振り絞った声はか細すぎて扉越しの兄には届かないようで、兄は相変わらず心配する言葉を連呼するだけだ。しばらく声をかけ続けて返事がないのをおかしいとやっと思ってくれたようで慌てて扉をあけて入ってくる兄が見えた。鍵かけてなくてよかった・・・。
「優姫!大丈夫か!?おい!」
俺は俺の顔を覗き込む切羽詰まった兄の顔を見てゆっくりと目を閉じた。
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