学校始まるけど、生きる?

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残り少なかった休みも女の身体に慣れるのに時間がかかったのもあり、あっという間に過ぎたような気がする。家には基本兄がいてくれた。バイトの回数を減らしてもらったようだ。バイト先であるファミレスはよく利用するのと、店長が母と知り合いというのもあり何とか聞き入れてもらったらしい。 俺は頼るし、甘えると決意した。しかし、それで他人の時間が必要にとられるのは別問題だ。最小限頼って、甘えるわけであって、ずっとおんぶにだっこというわけではない。まぁ、そこらへんのさじ加減はこれからだ。学校に通うことになったら四六時中俺のそばにいるわけにはいかないのだから。 そして現在俺は制服に身を包んで朝食を食べていた。スカートは慣れないが、身体が弱くそんなに激しく動かないので事故が起きることはないだろう。兄が昨年家を出る時間よりも幾分か早く俺たちは起きている。 「いい?圭はしっかりと優姫のことを見てるのよ?いつどこで倒れるかわからないんだから。」 「おう、まかせとけ。」 というのも兄はいつも自転車で通学してるのだが、俺を一人で通学させるのは身体的に危険だから一緒に通学することになったのだ。自転車はもし体調を崩した時に融通がきかないのと転倒で余計な怪我をするから俺には乗らせないらしい。
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