性転換したけど、生きる?

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気を失って何分が経っただろうか。いや、何時間かもしれない。目を開けて周りを見回してみると、そこは俺の家ではなかった。白い壁。清潔なカーテン。そして俺は清潔なベッドに寝かされている。何となく予想がつく。倒れた後に来る場所といえば病院しかない。とりあえずナースコールを・・・。 そこで俺は気がついた。あれ?なんか髪の毛が長い。長くなった髪を手に取って自分の目の前に持ってくる。真っ白や・・・。なんか怖い。得体もしれない病気にかかってしまったのだろうか。と、とりあえず看護師さん呼ばないと。 俺は病気のせいか、倒れて何も食べてないせいかわからないが随分と細くなった手でナースコールを押した。しばらくしないうちに足音が近づいてくる。 「はーい。どうかしましたかって、あら、あなただったのね。ちょっと待っててね。今先生呼んで来るから。」 そう言うと早々と看護師さんは場を離れてしまった。窓はカーテンが閉められていて外の様子は伺えないが、光が隙間からこぼれてるのを見るに今は昼頃か。夜では無いことは確かだ。
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