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[美香side] 「水沢さんが困ってるだろー。そろそろ行こうよ」 「えー、もう少し!」 たーくんは優しい。 いつも私の事優しく見守っててくれる。 大学に入って最初にたーくんを見た時から、優しそうな雰囲気だった。 そして話していくうちに、本当に優しい人だなって思った。 それで好きになって、ひなちゃんにも応援してもらいながら猛烈アピールした。 ひなちゃんは頼りになるし、すごくかわいい。 見た感じ近寄りがたい雰囲気だけど、本当は乙女なのを皆知らないから、私が独占できるし! なーんてね。 「もー…美香ちゃんは自由だなぁ…」 「そろそろ美香って呼んでよーっ!」 「ははっ、そのうちね」 付き合って1年も経つんだし「美香」って呼んでほしいのに。 最初たーくんに告白した時は断られた。 その時は理由教えてくれなかったけど、後でわかった。 たーくんとよく一緒にいた浜田くんに告白されたからだ。 もちろん私は断った。 その後は時間をかけてようやくたーくんを口説き落とした。 「美香ちゃん、どうかした?」 「あ、いや…たーくんの事大好きだなぁって思ってさ」 「えっ!そ、そっか」 ふふっ、私は大好きな彼氏と親友がいて幸せだなぁ。 ―
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