プロローグ・中学三年生春休み

5/5
前へ
/5ページ
次へ
 部屋の扉を開ける。 俺の部屋は意外と綺麗に、整っている。 そして。そのまま俺は布団にダイブした。お気に入りのヘッドフォンを、耳につけ音楽をかけた。 そして、そのまま俺は眠りについてしまった。 「お兄ちゃん。お兄ちゃんってば!ほら、起きて。ご飯だよ。」  妹の櫻に起こされて窓の外を、見ると辺りは真っ暗だった。 俺は眠い目を擦りながら、妹にお礼を言い。 まだ足元がふらつきながらも、階段を降りていった。 すると。食卓には、仕事から帰ってきた父がいる。 時間は、夜の七時ぐらいだった。 「遥。卒業おめでとう」  お父さんから聞いたその言葉に俺は少しだけ、笑顔を見せた。 俺の隣に座っていた、櫻もお父さんに続き俺に祝の言葉をくれた。 「ありがとう。」  遂に俺の顔が緩んだ。 そしたらお母さんが、手を叩きご飯にしましょうと言った。 その後は家族四人で、楽しく俺の昔話しや懐かしい話をして盛り上がった。 食事を終えてお風呂に入ってる時。 俺はまた、あの女の子の事を思い出していた。 「いつか、絶対。また会える時が来るよな……。」  そして、風呂から出て寝る用意をして。 卒業式のこの日を終えたのであった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加